【モーターファンフェスタ2025】ケータハムの現在「スーパーセブン 600」と未来「プロジェクトV」

ケータハムの現在「スーパーセブン 600」と未来「プロジェクトV」が一度に見られる【モーターファンフェスタ2025】

ケータハムの「スーパーセブン 600」(手前)と「プロジェクトV」
ケータハムの「スーパーセブン 600」(手前)と「プロジェクトV」
クルマ好き必見の“体感・体験型”イベント、「モーターファンフェスタ 2025 in 富士スピードウェイ」が、2025年4月20日(日)に静岡・富士スピードウェイ(FSW)で開催された。英国のライトウェイトスポーツカーブランド「ケータハム」の展示を紹介する。

CATERHAM SUPER SEVEN 600
CATERHAM PROJECT V

往時の雰囲気を醸すスーパーセブン 600

富士スピードウェイの春の風物詩「モーターファンフェスタ2025」が4月20日に開催された。今年も、国内外の注目モデルを一度に試乗できる大規模試乗会をはじめ、見どころ満載の内容となっている。英国のライトウェイトスポーツカーブランド「ケータハム」の展示内容は、現在のラインナップである「スーパーセブン 600」と未来のケータハムを示唆するフル電動モデル「プロジェクトV」の2台である。

1970年代に発売され、1980年代の代表的モデルとなった、ケータハム初期の「スーパーセブン」からインスピレーションを得たスーパーセブン 600は、スズキ製660cc直3ターボエンジンを搭載する最新モデルだ。フロントクラムシェルフェンダーが往時の雰囲気を醸しているが、関係者によるとシートのエンボス加工されたロゴが古いタイプで、これもクラシカルな雰囲気作りにひと役買っているという。

ビスポーク的にさまざまな選択ができるのがケータハムの醍醐味のひとつだが、今回展示されたモデルのボディカラー(ボルドーレッド)や室内のチョイスは本国PRの選択によるパッケージだという。こういった選択をすると納車に時間はかかるようだが、そう何度も買えるものではないだけに、仕様はこだわって決めたいところだ。

50年分の進化を体感

もう1台はEVスポーツクーペ、プロジェクトVだ。先日国際的に権威のあるドイツのデザイン賞「German Design Award 2025」で優秀賞を受賞したという美しいデザインが魅力のフル電動スポーツクーペだ。モーターやバッテリーの詳細情報が徐々に明らかになっているように着々と精力的に開発が進められているという。生産開始は2027年が予定されている。

年間2000台程度の小規模スポーツカーメーカーは、その成り立ちを大きく変えようとしている。1970年代と2020年代の50年分の進化を遂げた、その世界観を生で見るチャンスである。会場ではケータハム公式インスタグラムのフォローでステッカーをもらえるそうなので、これもぜひゲットしてほしい。

なお今回展示されたプロジェクトVのモックアップは、さまざまな日本国内のイベントで展示されているが、このモーターファンフェスタ2025で英国に帰国するそうだ。本記事アップ時点(4月20日10時)で、まだ間に合うなら、ぜひリアルな姿を目に焼き付けるべく富士スピードウェイに駆けつけてほしい。

クラシカルなガレージが最も似合うスズキ製エンジンを搭載したスーパーセブン600。その軽快な走りに興奮冷めやらず。

“ホンモノ”のクラシックカーに育てる喜びに満ち溢れたセブン「ケータハム スーパーセブン 600」に雨の中乗った

ケータハム初期のスーパーセブンからインスピレーションを得たという、いわば21世紀の英国ライトウェイトの再定義と言えるのが「600」である。懐かしのフレアーフロントウィングや専用ペイント、Junoホイールが昔ながらのセブンの雰囲気を醸し出している。英国車に精通するモータージャーナリスト吉田拓生が語るセブン600の魅力とは。(GENROQ 2025年5月号より転載・再構成)

現在開催中の東京オートサロン 2025において、ケータハム・カーズは、フル電動スポーツ「V シリーズ」に台湾の「XING モビリティ」が開発した液浸冷却バッテリーパックを採用すると発表した。

ケータハムのEV「プロジェクト V」に「XING モビリティ」の液浸冷却バッテリーパックを搭載【東京オートサロン2025】

千葉の幕張メッセにおいて現在開催中の「東京オートサロン 2025」において、英国のケータハム・カーズは、開発中のフル電動スポーツ「プロジェクト V」に、台湾の「XING モビリティ」が開発した液浸冷却バッテリーパック「IMMERSIO CTP」を採用すると発表した。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…