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Audi A5
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Audi A4
4ドアセダンから5ドアファストバックへ




アウディは2024年、従来のネーミングの再編を発表。奇数が電動モデル、偶数が内燃機関モデルとし、従来の「A4」の後継モデルとしてDセグメントサルーン&ワゴンに「A5」の名称を採用した。しかし、2025年にこの方針を撤回。奇数と偶数による搭載パワートレインの区別は行わず、EVとICE搭載車が同じ文字と数字の組み合わせで、販売されることになった。
この方針以前に導入されたA5はA4を引き継ぐ形で、新世代内燃機関プラットフォーム「PPC(プレミアム・プラットフォーム・コンバッション」をベースに開発。A4から若干のサイズアップ(全長+75mm、全幅+15mm、全高+45mm)とともに車重も220kg増え、ボディ形状も独立したトランクルームを持つ4ドアセダンから、5ドアファストバックへと変更された。
エクステリアはフロントに大型シングルフレームを配置し、アウディらしさを引き継ぎつつ、A5はリヤにデジタルOLEDとライトバーを組み合わせるなど、アウディの最新トレンドが採り入れられている。
アウディ A5 TFSI 110kW
ボディサイズ=全長4835mm×全幅1860mm×全高1455mm
ホイールベース=2895mm
車両重量=1750kg
タイヤサイズ=205/60R17
アウディ A4 35 TFSI advanced
ボディサイズ=全長4760mm×全幅1845mm×全高1410mm
ホイールベース=2825mm
車両重量=1530kg
タイヤサイズ=225/50R17
トルクアップによるドライバビリティの向上


日本市場に導入される「A5 TFSI 110kW」は、「A4 35 TFSI advanced 」と同じ、2.0リッター直列4気筒TFSIガソリンターボを搭載。最高出力こそ150PSと変わらないが、最大トルクは280Nmにアップしており、市街地におけるドライバビリティの向上を果たした。なお、全輪駆動「quattro」システム搭載仕様は最高出力が204PSとなる。
新開発48V「MHEV plus」システムは、2.0リッター直列4気筒TDIディーゼルターボと、3.0リッターV型6気筒TFSIガソリンツインターボにのみ搭載。現時点で2.0直4TFSIモデルへMHEV plus導入は、アナウンスされていない。
アウディ A5 TFSI 110kW
エンジン形式=直列4気筒ガソリンターボ
排気量=1984cc
最高出力=150PS/3900〜6000rpm
最大トルク=280Nm/1400〜3600rpm
トランスミッション=7速Sトロニック(DCT)
駆動方式=FWD
アウディ A4 35 TFSI advanced
エンジン形式=直列4気筒ガソリンターボ
排気量=1984cc
最高出力=150PS/3900〜6000rpm
最大トルク=270Nm/1350〜3900rpm
トランスミッション=7速Sトロニック(DCT)
駆動方式=FWD
アウディ新世代コクピットにアップデート




A5のコクピットは、アウディが誇る新世代インフォテインメントシステムが採用されており、A4から大幅な進化を果たした。11.9インチ「Audi バーチャルコックピットプラス」と14.5インチ「MMIタッチディスプレイ」で構成され、新たに助手席用として10.9インチ「MMIパッセンジャーディスプレイ」を選ぶこともできる。
前述したように、A5は大型ハッチゲートを備えたファストバックを採用。トランク容量は476Lと、A4の460Lから微増レベルに留まっているが、大きな開口部はゴルフバッグなどの長尺物の出し入れなどに重宝するだろう。A4から約70万円以上の価格アップとなったが、最新アーキテクチャーの採用や新世代コクピットの導入など、ステアリングを握れば、その進化を十分に実感することができそうだ。