目次
Audi A5 Sedan
×
Mercedes-AMG C-Class Sedan
派手さを排した「A5」のエクステリア




2024年、アウディは新世代内燃機関プラットフォーム「PPC(プレミアム・プラットフォーム・コンバッション)」をベースに開発された「A5」を発表した。今回、48Vマイルドハイブリッド搭載モデルを含むラインナップの中から、2.0リッター直4ガソリンターボエンジン+AWDを組み合わせた「A5 TFSI quattro 150kW」をピックアップした。
「メルセデス・ベンツ C200 スポーツ」と比較すると、全長で50mm、全幅で40mm、ホイールベースで30mmと、わずかだがA5の方が大きい。エクステリアに関しては、様々な表情を演出する「マトリクスLEDヘッドライト」にブラックアウトした4リングスを組み合わせたA5に対し、Cクラスは伝統のスリーポインテッドスターを中心に配置。メルセデス・ベンツ製モデルあることを強くアピールする。
アウディ A5 TFSI quattro 150kW
ボディサイズ=全長4835mm×全幅1860mm×全高1455mm
ホイールベース=2895mm
車両重量=1800kg
タイヤサイズ=225/55R17
メルセデス・ベンツ C200 スポーツ
ボディサイズ=全長4785mm×全幅1820mm×全高1435mm
ホイールベース=2865mm
車両重量=1690kg
タイヤサイズ=225/50R17(前)、245/40R18(後)
小排気量ながらA5に互するパワーのC200




A5 TFSI quattro 150kWは、2.0リッター直列4気筒TFSIガソリンターボを搭載。AWD化に合わせて最高出力はエントリーグレードの150PSから204PSにパワーアップし、最大トルクも340Nmに引き上げられる。
C200 スポーツは、1.5リッター直列4気筒ガソリンターボに電動パワートレイン「インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(ISG)」を搭載し、最高出力はA5と同じ204PSを発揮する。最大トルクに関してはA5の方が40Nm高く、特に市街地におけるドライバビリティに関しては、ISGによるスタート加速(17kW、205Nm)はあるものの、排気量で勝るA5にアドバンテージがあるだろう。
アウディ A5 TFSI quattro 150kW
エンジン形式=直列4気筒ガソリンターボ
排気量=1984cc
最高出力=204PS/4300〜6000rpm
最大トルク=340Nm/2000〜4000rpm
トランスミッション=7速Sトロニック(DCT)
駆動方式=AWD
メルセデス・ベンツ C200 スポーツ
エンジン形式=直列4気筒ガソリンターボ+ISG
排気量=1494cc
最高出力=204PS/5800〜6100rpm
最大トルク=300Nm/1800〜4000rpm
トランスミッション=9速AT
駆動方式=RWD
メルセデスを求める顧客を振り向かせられるか




最新世代のインフォテインメントシステムを搭載するA5のコクピットは、11.9インチ「Audi バーチャルコックピットプラス」と14.5インチ「MMIタッチディスプレイ」で構成される。C200は12.3インチメーターディスプレイに、縦型の11.9インチディスプレイを配置する。メルセデスも最新モデルでは、トレンドに倣い横型ディスプレイを並べており、Cクラスはひと世代前のコクピットという印象だ。
A5 TFSI quattro 150kWとC200 スポーツの価格差は54万円。トルクで勝る2.0リッターエンジン、「quattro」AWDシステム、最新世代のコクピットを導入しながら、A5は同じセグメントに属するCクラスよりも、低いプライスタグを実現した。最新アウディは、メルセデスらしいラグジュアリーな体験を求めるユーザーを振り向かせることはできるだろうか。