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LEXUS GX550
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Jeep Wrangler Unlimited Rubicon 4xe
スペック以上に感じられるサイズ感の違い




レクサスの名に相応しい高級感を備えた本格オフローダーとして、ラダーフレームプラットフォーム「GA-F」をベースに開発された「レクサス GX」。昨年の先行販売に続き、日本市場において「GX550」の導入がスタートした。一方、1987年に初代がデビューした「ラングラー」は、2018年に4代目となる現行モデルが登場。4ドアモデルの「アンリミテッド」に、プラグインハイブリッドパワートレインを搭載した「ラングラー アンリミテッド ルビコン 4xe」が、2022年12月から日本でも販売されている。
本格的な悪路走破性能を誇る2台だが、全長で90mm、全幅で50mm、全高で65mm、GXがひとまわり大きいサイズを持つ。ラングラーは伝統のオーバーフェンダーを採用しており、より車格の違いを感じることになるだろう。ラングラー アンリミテッド ルビコン 4xeはリチウムイオンバッテリーを搭載しているが、車両重量に関してはボディサイズの大きいGX550が160kgも重たい。
レクサス GX550 “version L”
ボディサイズ=全長4960mm×全幅1980mm×全高1920mm
ホイールベース=2850mm
車両重量=2510kg
タイヤサイズ=265/65R18
ジープ ラングラー アンリミテッド ルビコン 4xe
ボディサイズ=全長4870mm×全幅1930mm×全高1855mm
ホイールベース=3010mm
車両重量=2350kg
タイヤサイズ=255/75R17
ジープが誇るPHEVパワートレイン「4xe」




レクサス GX550が搭載するのは、最高出力353PS・最大トルク650Nmを発揮する3.5リッターV型6気筒ガソリンツインターボ。市街地やオフロード問わず、あらゆる走行域において分厚いトルクを活かした、高いドライバビリティを誇る。
対する、ラングラー アンリミテッド ルビコン 4xeは、2.0リッター直列4気筒ガソリンターボに、2基の電気モーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッドパワートレイン「4xe(フォー・バイ・イー)」を搭載。走行域に合わせてハイブリッドモードやEVモードを使い分けることが可能となっており、EVモードでは42kmの航続距離が確保された。GXにハイブリッド仕様が追加されるまでは、経済性に関してはラングラーに軍配が上がる。
レクサス GX550 “version L”
エンジン形式=V型6気筒ガソリンツインターボ
排気量=3444cc
最高出力=353PS/4800〜5200rpm
最大トルク=650Nm/2000〜3600rpm
トランスミッション=10速AT
駆動方式=AWD
ジープ ラングラー アンリミテッド ルビコン 4xe
エンジン形式=直列4気筒ガソリンターボ+電気モーター
排気量=1995cc
最高出力=272PS/5250rpm
最大トルク=400Nm/3000rpm
モーター出力=145PS
モータートルク=255Nm
EVモード航続距離=42km
トランスミッション=8速AT
駆動方式=AWD
豊富な選択肢を取り揃えるディフェンダー


GX550は、12.3インチフル液晶メーターと、14インチマルチインフォメーションディスプレイを組み合わせた現代的なコクピットに、レクサスらしい上質なシートやトリム類があつらえられる。
ラングラーのインテリアは、ボディパネルを活かした“ジープ”らしい無骨な雰囲気を残しており、メーターも今や希少種となりつつあるアナログ式。それでも最新インフォテイメントシステム「UNCONNECT 5」が導入された12.3インチタッチパネルモニターが標準搭載される。
ラインナップ最上位の「ラングラー アンリミテッド ルビコン 4xe」だが、車格や装備がひとクラス上のGX550より価格は240万円も安い。どちらも高い走破性を備えているとはいえ、立ち位置は真逆にある。レクサスが持つ上質な高級感や快適性か、ジープが誇る唯一無二の雰囲気。どちらを選ぶかはブランドへの“シンパシー”に掛かっている。