「ベントレー・ドライバーズ・クラブ・ジャパン」が⾃動⾞⼯学を学ぶ学⽣を支援

「エンジンの分解も!?」希少な1926年製「ベントレー 3リッター スピード」を自動車専門学校・大学に無償貸与

今回、自動車専門学校・大学に無償貸与される1926年製「ベントレー3 リッター スピード」。
今回、貸与される1926年製「ベントレー3 リッター スピード」は、ウォルター・オーウェン・ベントレーが初めて製造した、希少なモデルとなる。
ベントレー・ドライバーズ・クラブ・ジャパン(BDCJ:会⻑涌井清春)は、メンバーが所有する1926年製「ベントレー3 リッター スピード」を、⾃動⾞⼯学を学ぶ学⽣のための研究教材として無償で短期間貸与することを発表した。

Bentley 3 Litre Speed

ベントレー黎明期の希少な1台

今回、自動車専門学校・大学に無償貸与される1926年製「ベントレー3 リッター スピード」。
今回、自動車専門学校・大学に無償貸与される1926年製「ベントレー3 リッター スピード」。

BDCJは、メンバーが所有する希少な1926年製「ベントレー 3リッター スピード」を、⾃動⾞専⾨学校・⼤学へと無償貸与することを発表した。

ベントレー 3リッターは、ベントレーの創始者であるウォルター・オーウェン・ベントレーが初めて製造したモデル。1921年から1926年までに1622台が⽣産された。排気量2994cc、⽔冷直列4気筒エンジンを搭載し、最⾼出⼒は70馬力に達した。後にハイパフォーマンス仕様の「スピード」や「スーパースポーツ」も⽣産されている。

また、1924年、1927年のル・マン24時間レースで総合優勝を達成ことで耐久性の⾼さを証明。かの⽩洲次郎が英国留学中に購⼊し、友⼈とジブラルタルへの冒険旅⾏に出かけたという逸話もある。

今回の無償貸与の目的は、100年に⼀度の⾃動⾞変⾰期が叫ばれるなか、100年前の⾃動⾞創成期にどのようなメカニズムを持った車両が製造されていたのか、学⽣たちに実際に⾞に触ることで体験してもらうことだという。また、近年のBEVや⽔素⾃動⾞につながる内燃機関による⾃動⾞の歴史の始まりを、メカニカルな側⾯から深く理解してもらうことも目指しているそうだ。

現状復帰を条件に車両の分解も可能

今回、自動車専門学校・大学に無償貸与される1926年製「ベントレー3 リッター スピード」。
学⽣の研究教材として⾃動⾞専⾨学校、⼤学へ無償貸与され、現状復帰を条件にエンジンなどを分解することも可能となっている。

無償貸与された車両は、現状復帰を条件にエンジンなどのパーツ取り外しを含め、作業に制限はなく、当時の素材やパーツ形状などを確認することが可能。貸与初⽇にはオーナーが参加し、⾞両の操作⼿順の説明やベントレーの歴史に関するレクチャー、同乗⾛⾏なども実施。この車両への理解を深める試みも行われる。

対象となる学校は、関東近県の⾃動⾞専⾨学校、⼤学校、⼤学の⼯学部などとなり、1ヵ⽉程度の貸与期間中に指導者の元できちんと保管、研究ができる機関に限られる。初回の応募受付の締め切りは6⽉末となっており、「ベントレー 3リッター スピード」の無償貸与を希望する学校は、下記の「ベントレー・ドライバーズ・クラブ・ジャパン事務局」まで連絡してほしい。

【問い合わせ】
ベントレー・ドライバーズ・クラブ・ジャパン事務局
TEL 090-6193-1009

【関連リンク】
・ベントレー・ドライバーズ・クラブ・ジャパン公式サイト

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ゲンロクWeb編集部

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