Ferrari F50
5日間をかけてトスカーナからマラネッロへ

1995年3月9日、ジュネーブ・モーターショーにおいて、創立50周年を2年後に控えたフェラーリは「GTO(288 GTO)」、「F40」に続くスペチアーレ「F50」を公開した。F50はF1のパワーユニットをベースに開発された4.7リッターV型12気筒自然吸気エンジンをカーボンファイバー製モノコックシャシーに搭載。当時、最も先進的なエアロダイナミクスが導入されていた。
合計349台が生産されたF50は、現在でも多くの車両が可動状態にあり、今回の「F50 レガシーツアー2025」にもF50のオーナーが多数参加する。「F50 レガシーツアー2025」は、F50のデビュー30周年を記念し、2023年の「F40 レガシーツアー」、2024年の「GTO レガシーツアー」に続く、レガシーツアー第3弾として企画された。
5日間のイベントは、5月6日にトスカーナのサトゥルニアをスタートし、マレンマ地方、シエナ周辺の丘陵地帯、トスカーナとエミリアのアペニン山脈を巡るルートを走行。最終目的地はマラネッロのフェラーリ本社となり、ファクトリー内で展示・撮影後、フィオラノ・サーキットでパレードランを実施する。
また、今回のツアーでは、F50のためにピレリが新開発したタイヤ「P Zero コルサ システム コレツィオーネ(P Zero Corsa System Collezione)」が初披露される予定だ。サイズは245/35 R18(フロント)と335/30 R18(リヤ)、サイドウォールには「Ferrari F50 Legacy Tour 2025」と特別な刻印が入れられるという。