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Ferrari 499P
完璧なタイヤマネージメントを披露

5月9日に行われた予選・ハイパーポールにおいて、フェラーリAFコルセの「フェラーリ 499P」50号車(アントニオ・フォコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセン)が1分59秒617をマークし、ポールポジションを獲得。2番手には、AFコルセの499P 83号車(ロバート・クビサ、イェ・イーフェイ、フィリップ・ハンソン)、3番手にフェラーリAFコルセの50号車が入り、フェラーリ 499Pが予選トップ3を独占した。
迎えた5月10日の決勝レース、スパ・フランコルシャン・サーキットのグランドスタンドは満員の大観衆で埋め尽くされた。好天に恵まれるなか、現地時間午後2時、6時間にわたる激戦の火蓋が切って落とされた。50号車はニールセン、51号車はカラドがスターティングドライバーを担当し、順調に上位をキープする。
レース中盤から終盤にかけてライバル勢と激しいバトル繰り広げられたものの、フェラーリAFコルセは完璧なレース戦略を披露。2台の499Pがタイヤのパフォーマンスを最大限に引き出し、レースを完璧に支配する。最終的に51号車のジョビナッツィが、50号車のフォコに4秒229差をつけてシーズン2勝目を飾った。
499P 51号車の第2スティントを担当したグイディは、次のようにレースを振り返った。
「前戦イモラ6時間レースにおいて表彰台の頂点に立ったことに続き、スパ6時間レースでも勝利することができました。今シーズンはチームが真の強さを発揮し、マシンに関してもデビュー以来の進化を証明することができています。今回のスパではタイヤマネージメントが完璧でし、チームは戦略をパーフェクトに実行してくれました。1時間ごとに着実に結果を積み上げたことで、フェラーリによる1-2フィニッシュを達成したのです」
フェラーリがランキングトップを独走

僚友の50号車は開幕戦以来の2勝目を狙うも約4秒差の2位に終わった。それでもモリーナはマニュファクチャラーズ選手権において貴重なポイントを積み上げたことを評価した。
「序盤から2台のフェラーリ 499Pがレースをリードし、私たちドライバーだけでなく、チームも素晴らしい仕事をしてくれました。フェラーリがメインターゲットに掲げるマニュファクチャラーズ選手権獲得に向けて、大きなポイントを持ち帰ることができたと考えています。フェラーリにとって、本当に素晴らしい一日になりました」
2番手グリッドからスタートした83号車はエンジンにトラブルを抱え、レース序盤でターボチャージャーの交換を余儀なくされた。それでもメカニックの迅速な作業により、マシンは2時間の段階コースに復帰。ハイパーカークラス15位で走り切っている。