【WEC】スパ6時間レースで「フェラーリ 499P」が圧巻の3連勝

WEC第3戦スパ6時間で「フェラーリ 499P」が1-2フィニッシュで3連勝を達成「3位はアルピーヌ」【動画】

フェラーリAFコルセの51号車が、WEC第3戦スパ6時間レースにおいて、見事勝利を飾った。
WEC第3戦スパ6時間レースにおいて、フェラーリAFコルセの51号車が勝利。フェラーリが1-2フィニッシュを飾った。
5月10日、2025年シーズン世界耐久選手権(WEC)第3戦「スパ・フランコルシャン6時間レース」決勝レースが行われ、フェラーリAFコルセの「フェラーリ 499P」51号車(アレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョヴィナッツィ)がシーズン2勝目を達成した。2位に同じくフェラーリ 499Pの50号車、3位にアルピーヌ・エンデュランス・チームの「アルピーヌ A424」36号車が入っている。

Ferrari 499P

完璧なタイヤマネージメントを披露

決勝レース、2台のフェラーリ 499Pは、タイヤの摩耗を完璧にコントロール。2台が大きくタイムロスすることなく、開幕からの連勝記録を3にのばした。
決勝レース、2台のフェラーリ 499Pは、タイヤの摩耗を完璧にコントロール。2台が大きくタイムロスすることなく、開幕からの連勝記録を3にのばした。

5月9日に行われた予選・ハイパーポールにおいて、フェラーリAFコルセの「フェラーリ 499P」50号車(アントニオ・フォコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセン)が1分59秒617をマークし、ポールポジションを獲得。2番手には、AFコルセの499P 83号車(ロバート・クビサ、イェ・イーフェイ、フィリップ・ハンソン)、3番手にフェラーリAFコルセの50号車が入り、フェラーリ 499Pが予選トップ3を独占した。

迎えた5月10日の決勝レース、スパ・フランコルシャン・サーキットのグランドスタンドは満員の大観衆で埋め尽くされた。好天に恵まれるなか、現地時間午後2時、6時間にわたる激戦の火蓋が切って落とされた。50号車はニールセン、51号車はカラドがスターティングドライバーを担当し、順調に上位をキープする。

レース中盤から終盤にかけてライバル勢と激しいバトル繰り広げられたものの、フェラーリAFコルセは完璧なレース戦略を披露。2台の499Pがタイヤのパフォーマンスを最大限に引き出し、レースを完璧に支配する。最終的に51号車のジョビナッツィが、50号車のフォコに4秒229差をつけてシーズン2勝目を飾った。

499P 51号車の第2スティントを担当したグイディは、次のようにレースを振り返った。

「前戦イモラ6時間レースにおいて表彰台の頂点に立ったことに続き、スパ6時間レースでも勝利することができました。今シーズンはチームが真の強さを発揮し、マシンに関してもデビュー以来の進化を証明することができています。今回のスパではタイヤマネージメントが完璧でし、チームは戦略をパーフェクトに実行してくれました。1時間ごとに着実に結果を積み上げたことで、フェラーリによる1-2フィニッシュを達成したのです」

フェラーリがランキングトップを独走

開幕から3連勝を達成したフェラーリは、マニュファクチャラーズ選手権において2番手のトヨタに65ポイント差をつけて首位を独走している。
開幕から3連勝を達成したフェラーリは、マニュファクチャラーズ選手権において2番手のトヨタに65ポイント差をつけて首位を独走している。

僚友の50号車は開幕戦以来の2勝目を狙うも約4秒差の2位に終わった。それでもモリーナはマニュファクチャラーズ選手権において貴重なポイントを積み上げたことを評価した。

「序盤から2台のフェラーリ 499Pがレースをリードし、私たちドライバーだけでなく、チームも素晴らしい仕事をしてくれました。フェラーリがメインターゲットに掲げるマニュファクチャラーズ選手権獲得に向けて、大きなポイントを持ち帰ることができたと考えています。フェラーリにとって、本当に素晴らしい一日になりました」

2番手グリッドからスタートした83号車はエンジンにトラブルを抱え、レース序盤でターボチャージャーの交換を余儀なくされた。それでもメカニックの迅速な作業により、マシンは2時間の段階コースに復帰。ハイパーカークラス15位で走り切っている。

WEC第3戦「スパ6時間レース」を動画でチェック!

4月20日にWEC第2戦「イモラ6時間」決勝レースが開催され、フェラーリ・AFコルセのフェラーリ 499P 51号車がポールトゥフィニッシュを飾った。

WEC第2戦イモラ6時間で「フェラーリ 499P」51号車がポールトゥフィニッシュを飾る【動画】

4月20日、2025年シーズンの世界耐久選手権(WEC)第2戦「イモラ6時間レース」の決勝レースが行われ、フェラーリAFコルセの「フェラーリ 499P」51号車(アレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョヴィナッツィ)がポールトゥフィニッシュを達成。2位にBMW M チームWRTの「BMW M ハイブリッド V8」20号車、3位にアルピーヌ・エンデュランス・チームの「アルピーヌ A424」36号車が入った。

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ゲンロクWeb編集部

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