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Ferrari 296 LMGT3
フェラーリがル・マン前哨戦で両クラス制覇

第4戦ル・マン24時間レースの前哨戦として知られる第3戦スパ・フランコルシャン6時間レースで、フェラーリはトップカテゴリーのハイパーカークラスにおいて「499P」が1-2フィニッシュを達成。さらに、LMGT3クラスでもビスタ・AFコルセの「296 LMGT3」21号車が優勝、54号車(トーマス・フロール、フランチェスコ・カステラッチ、ダビデ・リゴン)が3位に入った。
決勝レースは、21号車のスターティングドライバーを担当したエリオが素晴らしい走行を披露し、クラストップに立つが、ドライブスルーペナルティによりポジションを大きく後退させてしまう。一方、54号車は第1スティントを任されたフロールががポイント圏内をキープ。第2スティントでは21号車のマンが素晴らしいペースを披露し、トップが見える位置にまで順位を戻して見せた。
レース後半の2時間は、フェラーリ勢がレースの主導権を握る。21号車のロベーラはファステストラップを刻みながら、決定的なオーバーテイクで首位に立つと、そのままトップでフィニッシュ。54号車のリゴンも88号車「フォード マスタング LMGT3」88号車に続く、3位でレースを走り切った。
21号車が2番手、54号車が4番手に浮上

過去にフェラーリがスパ・フランコルシャン6時間レースのGTカテゴリーにおいて優勝を飾ったのは、2023年のLMGTE Amクラス以来、2年ぶり。当時もロベーラがリシャール・ミル AFコルセの「フェラーリ 488GTE エボ」のステアリングを握り、リルー・ワドゥー、ルイス・ペレス・コンパンクとともに優勝を果たした。
また、296 LMGT3による勝利は、2024年シーズンの最終戦バーレーン8時間レース以来。21号車のクルーは今回のレースで40ポイントを加算し、LMGT3クラスのランキング2番手に浮上。54号車も31ポイントを獲得し、ランキング4番手に順位を上げている。21号車をトップでフィニッシュに導いたロベーラは、次のようにレースを振り返った。
「最終スティントの段階で7番手、4本のフレッシュタイヤを履いた状態でマシンに乗り込みました。296 LMGT3は素晴らしく、全力を尽くすことができました。最終スティントではタイヤのコンディションも素晴らしかったです。スパのようなサーキットで、296 LMGT3をドライブするのは最高に楽しかったです」