FIAT 500 Hybrid
ミラフィオーリ工場で年間10万台を生産

フィアットは、トリノのミラフィオーリ工場において、「フィアット 500 ハイブリッド」のプレ生産車両の組み立てを完了した。今回の試験プロセスは、2025年11月に予定している本格的な生産開始に向けた重要なステップとなる。
現在、フル電動コンパクトとして販売されている「500e」にマイルドハイブリッドモデルを追加することで、フィアットはイタリアを含めたヨーロッパ市場においてラインナップを拡充する。ステランティスのグローバルCMO兼、フィアットのCEOを務めるオリビエ・フランソワは、500 ハイブリッドの追加について次のように説明を加えた。
「500 ハイブリッドは、象徴的なスタイルを持った手頃な価格の電動モデルを市場に提供することになるでしょう。また、ミラフィオーリ工場の生産枠を確保し、需要に応えるために生産体制を強化していきます。私たちのルーツはイタリアにあり、フィアットを象徴する2つのモデル、パンダをポミリアーノ・ダルコ工場で、500をミラフィオーリ工場で生産しているのは偶然ではありません」
500はすべてのモデルがミラフィオーリ工場で生産され、その70%以上がイタリア国外に輸出される。500 ハイブリッドは、イタリアを含めたヨーロッパ、日本などの世界中のマーケットに投入される予定だ。現時点で、搭載されるハイブリッドパワートレインの詳細は明かされていない。