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GMC HUMMER EV MY26
操舵性能を向上させる「キングクラブ」モード

GMCは、2021年にマーケット初のフル電動スーパートラック&SUV「ハマー EV」の販売をスタート。今回発表された2026年モデルでは、新たにリヤステアモードを進化させた最新ソフトウェア「キングクラブ」が導入される。
キングクラブは、ハマー EVに搭載される4輪操舵機能の俊敏性を引き上げ、オフロード走行時のコントロール性能が大幅に向上。キングクラブモードをオンにすると、後輪が前輪よりも速く回転することで、狭い場所を移動し、障害物を回避する際などに真価を発揮する。
キングクラブは、 2025年後半から開始される「OTAアップデート(無線ソフトウェアアップデート)」を通じて、2022年から2025年までに販売されたすべてのハマー EVのオーナーにも提供。GMCはハマー EVの販売当初から、走行性能をさらに進化させる「秘密のアイデア」の存在を公言していた。
GMC ハマー EVのチーフエンジニアを務めるアル・オッペンハイザーは、2026年モデルについて次のようにコメントした。
「リフレッシュされたハマー EVは、新しいソフトウェアの導入と先進的なデザインにより、大幅な進化を果たしました。発売当初から、私たちはオーナーの皆さんにOTAアップデートを提供することを約束しています。ハマー EVに乗るすべてのオーナーは、今後も最新のソフトウェアにアクセスすることができますし、車両のライフサイクルを通じて新機能が導入される予定です」
「カーボンファイバーエディション」を設定

2026年モデルから、ハマー EVに限定仕様の「カーボンファイバーエディション」が設定される。最新の24モジュールバッテリーを搭載したカーボンファイバー・エディションは、ハマー EV史上最速となる0-60mph加速2.8秒を実現。ソフトウェアと推進キャリブレーションを最適化し、ハードウェアの進化と様々なアップデートも実施されている。
カーボンファイバー・エディションは、マグナスグレーマットのエクステリアカラーに、ベロシティ・エンバーのインテリアが組み合わせされ、足元には22インチカーボンファイバーブラックホイールを装着。カーボンファイバーインサートを備えたミラーキャップとスキッドプレート、ブラックアプローチシールド、ブラックエンブレムも標準装備される。
通常仕様の2026年モデルは、ダンパーチューニングが最適化され、オンロード&オフロードにおける乗り心地が向上。エクステリアカラーに「コースト・デューン」と「オーバーン・マット」の2色を追加し、インテリアテーマにも「グラナイト・ドリフト」と「ステルス・エクリプス」の2色が新たに導入されている。
2026年モデルの生産は、ミシガン州ハムトラックのGMの「ZEROアセンブリ・センター」で2025年後半からスタート。ハマー EV ピックアップとハマー EV SUVは、2025年後半からGMCのディーラーにおいて受注をスタートし、価格と最大航続距離は発売直前に発表される予定だ。