【フェラーリ・チャレンジ】ラウンド2レース1でシムレーサーの武藤壮汰がデビューウィン

オートポリスで開催されたラウンド2レース1で初参戦の武藤壮汰が圧巻の走りで優勝【フェラーリ・チャレンジ】【動画】

15周で2位に20秒近い差をつける圧倒的な速さで優勝したシムレーサー武藤壮汰。
15周で2位に20秒近い差をつける圧倒的な速さで優勝したシムレーサー武藤壮汰。
九州唯一のインターナショナルサーキットであるオートポリス。緑に囲まれたこの美しいサーキットで、2025年フェラーリ・チャレンジ・ジャパンのラウンド2が開催された。

Ferrari Challenge Japan

Eスポーツレースでの速さが通用することを証明

雨の影響でセーフティカースタートとなったレース1.
雨の影響でセーフティカースタートとなったレース1.

「296 チャレンジ」で争われるワンメイクレース「フェラーリ・チャレンジ」。その日本シリーズのフェラーリ・チャレンジ・ジャパンのラウンド2がオートポリスで開催された。土曜日には雨が予想されたため、レース1の予選を急遽金曜日に実施。天気が回復した土曜日も決勝直前にまた雨が降り出すなど、天気に翻弄されたレースとなったが、大きなクラッシュもなく熱いバトルが展開された。

ジェントルマンレースらしく、ドライバーのスキルに併せてクラス分けされる。まずは上位クラスのトロフェオ・ピレリとエントリークラスのコッパ・シェルに分けられ、さらにそこからエキスパートとアマチュア(Am)に分けられて、都合4クラスが用意される。

トロフェオ・ピレリは予選で2位に約1.5秒の差をつけてポールポジションを獲得した初参戦のシムレーサー武藤壮汰が、決勝でも終始安定した走りを展開。15周で2位に20秒近い差をつける圧倒的な速さで優勝し、Eスポーツレースでの速さがリアルでも通用することを証明した。トロフェオ・ピレリAmは予選2位のYasutaka Shirasakiが予選1位のMotohiko Isozakiをオーバーテイクして優勝。

上位クラスに匹敵する速さを見せたPhill Kim

3戦連続のポールトゥウィンを飾ったPhill Kim。
3戦連続のポールトゥウィンを飾ったPhill Kim。

コッパ・シェルも3台の出走で、予選1位のPhill Kimが終始他を寄せ付けない走りで3戦連続のポールトゥウィンを飾った。Phill Kimはトロフェオ・ピレリAm勢に食い込む総合5位という強さを見せた。

11台で争われたコッパ・シェルAMは予選1位のNorikazu Shibataが終始レースをリード。初開催となったトロフェオ・ピレリ488 Challenge Evoには3台が出走。予選1位のYosuke Yamakiが優勝した。

予選とプラクティスはドライ、決勝ではヘビーウエットという難しいコンディションとなったフェラーリ・チャレンジ・ジャパン・ラウンド2レース1だが、全ドライバーがクレバーでフェアな走りを展開した。

フェラーリ・チャレンジ・ジャパン2025ラウンド2 オートポリス レース1を動画でチェック!【LIVE】

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著者プロフィール

永田元輔 近影

永田元輔

『GENROQ』編集長。古典的ジャイアンツファン。卵焼きが好き。愛車は993型ポルシェ911。カメラはキヤノン…