目次
Lotus Emira V6 SE
クーリングシステムをアップデート

ロータス唯一の内燃機関搭載モデル「エミーラ」が大幅なアップデートを実施した。ミッドシップレイアウトによるアグレッシブなスタンス、クラス最高の乗り心地とハンドリング、ダイナミックなパフォーマンス、優れたエアロダイナミクスはそのままに、ドライバー中心のコンセプトに磨きをかけたという。
従来の2.0リッター直列4気筒ターボの「エミーラ ターボ SE」に加え、3.5リッターV型6気筒スーパーチャージャーを搭載する「エミーラ V6 SE」、さらにエントリーモデルの「エミーラ ターボ(2.0リッター直4ターボ搭載)」がラインナップに追加された。
合わせて、ロータスはエミーラ全体にアップデートを実施している。今回の改良はサーキットでのパフォーマンスと日常走行での快適性を向上させるべく実施。クーリングシステムは、トランスミッションのオイルクーラーとメインクーリング・ラジエターの両方に、より効率的なエアフローを提供するため、クーラントラインに異なるルーティングが導入された。
この結果、冷却性能が大幅に向上し、車両重量の軽量化をもたらした。エアコン・コントロールシステムも再調整され、高温下でもより安定した室内空間の提供が可能になった。合わせてエンジンサーモスタットの作動温度が65℃から75℃に引き上げられ、厳しい条件下での暖房性能も向上している。
搭載される8速デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)も最適化され、変速時間の短縮と変速クオリティが向上。トランスミッションとドライバー間のスムーズな相互作用を実現した。エクステリアカラーには新色の「EOSグリーン(EOS Green)」と「パープル・ヘイズ・メタリック(Purple Haze metallic)」が追加されている。
V6スーパーチャージャーに6速MTの組み合わせ

ラインナップの頂点に位置する「エミーラ V6 SE」は、最高出力405PSを発揮する3.5リッターV型6気筒スーパーチャージャーエンジンに、6速マニュアルギアボックス(MT)が組み合わせられた。LSDも標準装備され、オプションで8速DCTを選択することも可能。6速MTに新しいコンプレッションマウントを導入することで、より正確なギヤチェンジによるエモーショナルなドライブを実現したと謳う。
0-100km/h加速は4.3秒、最高速度は290km/h。足まわりのダンパーのキャリブレーションを最適化し、ホイールアライメントに微調整を加えたことで、よりシャープなハンドリングと、市街地での快適な乗り心地を実現した。走行中、より硬めのセットアップの「ターボ(Turbo)」と、快適な乗り心地の「ツアー(Tour)」という、2種類のシャシー設定を選ぶことができる。
エミーラ V6 SEは、ジンクグレー・フィニッシュが標準仕様となり、専用バッジ、エクステンデット・ブラックパック、20インチ鍛造アロイホイール、レッドブレーキキャリパー、アルカンターラとスポーツペダルで仕上げられた豪華なインテリアが標準装備される。
15色のエクステリアカラーと7つのインテリアテーマに加えて、4種類のブレーキキャリパーカラー、8種類のホイールを組み合わせることで、高度なパーソナライゼーションを提供する。価格は英国は9万6500ポンドから、ドイツは11万7500ユーロからとなっている。