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Ferrari 499P
3台の499Pがハイパーポールに進出

6月12日、サルト・サーキットで行われたハイパーポール1には、水曜日に行われた予選の上位15台が参加。気温26℃、路面温度33℃のドライコンディションで、ハイパーカーによる白熱のタイムアタックが行われた。
21時5分からは、まずハイパーポール1が行われ、その中の上位10台が21時40分からのハイパーポール2に進出。15分間のハイパーポール2において、キャデラック・ハーツ・チーム・ジョタの「キャデラック Vシリーズ.R」12号車(アレックス・リン、ノーマン・ナトー、ウィル・スティーブンス)が、3分24秒213をマークし、ポールポジションを獲得。キャデラックは38号車が3分23秒333の2番手タイムで続き、フロントロウを独占した。
フェラーリ勢は、唯一ハイパーポール2に進出したフェラーリ AFコルセ の「フェラーリ 499P」50号車が7番手グリッド。51号車(アレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョヴィナッツィ)が3分24秒143で11番手グリッド、AFコルセの83号車(ロバート・クビサ、イェ・イーフェイ、フィリップ・ハンソン)は3分24秒327で13番手グリッドから決勝レースをスタートする。
シーズン4連勝、ル・マン3連覇がターゲット

昨年のル・マン24時間レースを制した50号車のミゲル・モリーナは、次のようにハイパーポールを振り返った。
「今日、ニクラス(ニールセン)の代役として、2年ぶりにハイパーポール1に参加し、アントニオ(フォコ)にステアリングを託しました。7番グリッドは長く困難なレースに向けて、堅実なスタートポジションだと言えるでしょう。これから決勝がスタートする土曜日までは、マシンを分析しつつ微調整し、特にレースペースの向上に集中します」
今シーズンはイモラ、スパと2連勝し、ル・マン24時間レースに乗り込んだ51号車のアントニオ・ジョビナッツィは、レースに向けて以下のように意気込みを語った。
「ハイパーポールでトップ10に入れなかったことは残念です。とはいえ、ル・マン24時間は何が起こるかわからない長丁場のレース。正直、グリッドポジションはそれほど重要な要素ではありません。スタートでは慎重に、接触を避ける必要もあります。そこからはシーズンで最も待ち望まれているレースで、最高の結果を持ち帰るため全力を尽くすつもりです」
24時間の決勝レースは、6月14日午後4時(日本時間午後11時)にスタートが切られる。