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Gordon Murray Automotive T.50
T.50に代わり導入されるニューモデル

英国を拠点とするゴードン・マレー・グループ(GMG)は、新たに「ゴードン・マレー・スペシャル・ビークルズ(GMSV)」部門を立ち上げることを明らかにした。8月15日にカリフォルニア州モントレーで開催される「ザ・クエイル モータースポーツ・ギャザリング」において、GMSV初の2モデルを初公開すると発表した。
2台の新型スーパースポーツのうち、最初の1台は匿名の顧客のオーダーメイドによって製造されるという。2台目はスペシャル・ビークルズがデザイン・開発を担当し、「T.50」や「T.33」の後継市販モデルとなる模様だ。2台の詳細はザ・クエイルで行われるワールドプレミアイベントまで一切明らかにされないが、どちらのモデルもゴードン・マレーが追求してきた軽量設計とアートを思わせるデザインが与えられているという。
また、ゴードン・マレー・オートモーティブが独自開発した「T.50」の顧客向け生産が最終段階に達したことも明らかになった。100台限定販売されるT.50の製造は7月末までに完了する予定となっており、GMAの新本社のハイムズ・パーク工場で製造され、世界19ヵ国にデリバリーされている。
ゴードン・マレー・グループのフィリップ・リーCEOは、ゴードン・マレー・スペシャル・ビークルズの立ち上げについて次のように説明を加えた。
「既存のお客様をゴードン・マレー・スペシャル・ビークルズ(GMSV)へとご招待するとともに、新たなお客様をゴードン・マレー・ファミリーへとお迎えできることを心から楽しみにしています。皆さんは、GMSVのデザインとエンジニアリングチームと共に、夢のオーダーメイドスーパーカーを創造する機会が提供されることになります」
ゴードン・マレーのデザイン60周年企画

今回、ゴードン・マレー・グループは、製品発売計画の効率化を決定し、「T.33」の次期モデルの発売スケジュールを、当初の予定から変更することを決定。7月に英国で開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにおいては、創業者のゴードン・マレー卿(CBE)の自動車デザイン60周年を記念するイベントに注力。その後、8月にカリフォルニアで行われるモントレー・カーウィークにおいて、2つのニューモデルを発表する。
同グループの創業者、ゴードン・マレー卿は、グッドウッドで開催される自身の60周年記念イベントについて次のようにコメントした。
「レーシングカーとロードカーの設計開発に携わって60年が経ったことが、今でも信じられません。グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、数千人のファンと共に思い出を語り合うのを、私自身心から楽しみにしています。その1ヵ月後に控えるゴードン・マレー・スペシャル・ビークルズのダブルデビューは、既存のお客様と新たなお客様の双方に、私たちの情熱を共有する新たな機会となるでしょう」