「フォルクスワーゲン ID. Buzz」2025年7月下旬からデリバリー

現代に蘇ったワーゲンバス「フォルクスワーゲン ID. Buzz」が日本導入開始「最大航続距離524km」【動画】

フォルクスワーゲンはフル電動MPV「フォルクスワーゲン ID. Buzz」の日本導入をスタートした。
フォルクスワーゲンはフル電動MPV「フォルクスワーゲン ID. Buzz」の日本導入をスタートした。
フォルクスワーゲン ジャパンは“ワーゲンバス”の愛称で長年親しまれてきたフォルクスワーゲン「タイプ2」のヘリテージを継承し、フル電動ミニバンとして開発された「ID. Buzz」の注文受付を、全国のフォルクスワーゲン正規販売店においてスタートした。「ノーマルホイールベース(NWB)」と「ロングホイールベース(LWB)」の2仕様をラインナップし、デリバリーは7月下旬以降を予定している。

Volkswagen ID. Buzz Pro

「タイプ2」をオマージュしたエクステリア

「フォルクスワーゲン ID. Buzz Pro」のエクステリア。
エクステリアは大型の「VW」ロゴやV字型フロントパネルなど、フォルクスワーゲンを象徴する「タイプ2」をオマージュする。

1945年から量産を開始したフォルクスワーゲンの原点となる「ビートル(タイプ1)」に続き、1950年から量産を開始した「タイプ2」は、ビートルの技術に強化型シャシーを組み合わせ、日本においても「ワーゲンバス」として愛されてきた歴史を持っている。ワーゲンバスは現在もフォルクスワーゲンのクラシックモデルの代表として、世界中の多くのファンを持つ。

そのワーゲンバスを、最新のフル電動パワートレイン技術を投入して蘇らせた「ID. Buzz」は、コンセプトカーが登場した2017年から発売に向けて大きな期待を集めてきた。待望の日本市場導入がスタートしたID. Buzzは、将来的なフォルクスワーゲンのブランドアイコンとして、大きな役割が期待されている。

ID. Buzzをユニークな存在としているのが、細部にわたり貫かれたアイコニックなデザインエレメント。ショートオーバーハング、フロントフェイスに配置された大型の「VW」ロゴ、現代風にアレンジされたクラシカルなスライディングウィンドウに加え、LEDヘッドライト間にV字型のフロントパネルを備えたアイコニックなフロントフェイスは、時代を超えて愛されてきた「ワーゲンバス」のデザインをオマージュしている。

ID. Buzzは、ドイツ・ハノーバーにあるフォルクスワーゲン商用車部門の工場で生産。現時点で日本市場で購入できる唯一の多人数乗車が可能なフル電動MPVとなる。フォルクスワーゲンが独自開発したフル電動パワートレイン「MEB(モジュラー・エレクトリックドライブ・マトリクス)」をベースに設計されたID. Buzzは、フル電動SUV 「ID. 4」に続くID.ファミリー第2弾として、日本市場においてもフォルクスワーゲンのeモビリティ戦略をの中核として重要な役割を担っていく。

2種類のホイールベースをラインナップ

「フォルクスワーゲン ID. Buzz Pro」と「フォルクスワーゲン ID. Buzz Pro ロングホイールベース」。
日本市場には2-3-2のレイアウトでホイールベースを約250mm伸長した7人乗りの「ロングホイールベース(LWB)」と2-2-2のレイアウトの「ノーマルホイールベース(NWB)」の2車種をラインナップする。

2-2-2のレイアウトを採用し、2列目センターをウォークスルーとした6人乗りの「ノーマルホイールベース(NWB)」と、2-3-2のレイアウトでホイールベースを約250mm伸長した7人乗り「ロングホイールベース(LWB)」の2種類をラインナップする。

どちらの仕様も広々としたラウンジのような雰囲気とパッセンジャーの快適性と利便性を追求。スペースを最大限に活用したインテリアが特徴となり、パッセンジャーの居住空間に加えて、広大なラゲッジスペースも確保された。ロングホイールベースの最大ラゲッジ積載量は2469L、脱着可能な3列目シートにより、様々なアレンジが可能となっている。

パワースライドドア/テールゲートには、イージーオープン&クローズ機能が搭載され、両手がふさがった状態でもドアの開閉が可能。パッセンジャーの乗り降りや荷物の出し入れを容易にする。

2種類の容量のバッテリーを搭載

「フォルクスワーゲン ID. Buzz Pro」の充電シーン。
ロングホイールベースが91kWh、ノーマルホイールベースは84kWh容量のバッテリーを搭載。最大航続距離は554kmが確保された。

ID. Buzzは最高出力210kW(286PS)、最大トルク560Nmを発揮する電気モーターが後輪を駆動。バッテリーをフロアに統合することで、優れた重量配分と低重心化を実現した。さらに、空力性能も追及されており、Cd値(空気抵抗係数)は0.285を達成している。

バッテリーは91kWh(ノーマルホイールベースは84kWh)のバッテリーを搭載し、140〜150kWのDC(直流)急速充電性能を確保。1回の充電走行距離はロングホイールベース仕様が554km(WLTCモード)、ノーマルホイールベースが524kmを達成した。

今回、D. Buzzを新車で購入し、「PCA(Premium Charging Alliance)」アプリ上での情報登録を完了すると、フォルクスワーゲングループ(フォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェ)正規ディーラーネットワークの急速充電器での充電が時間無制限で最長1年間無料となる。

車両本体価格(税込)

フォルクスワーゲン ID. Buzz Pro:888万9000円
フォルクスワーゲン ID. Buzz Pro ロングホイールベース:997万9000円

【問い合わせ】
フォルクスワーゲン カスタマーセンター
TEL0120-993-199

【関連リンク】
・フォルクスワーゲン ジャパン公式サイト

「フォルクスワーゲン ID. Buzz」を動画でチェック!

従来モデル(NWB=ノーマルホイールベース)のホイールベースを250mm延長して3239mmとした「ID. Buzz LWB」。

名車「フォルクスワーゲン タイプ2」を彷彿させるフル電動ミニバン「ID.Buzz」LWB版をドイツで試乗

フォルクスワーゲンの往年の名車「タイプ2」を現代的にフル電動化した「ID.Buzz」。バスの愛称でビートルと並びイメージリーダーとなったタイプ2をオマージュして、2022年に登場したフル電動ミニバンである。今回、新たにラインナップに加わったLWBモデルにドイツで試乗した。

キーワードで検索する

著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーカーマガジン月刊『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつ…