ハイブリッド&全輪駆動「シボレー コルベット ZR1X」を追加

究極のハイパフォーマンスハイブリッド「シボレー コルベット ZR1X」がデビュー「最高出力1267馬力」【動画】

「シボレー コルベット ZR1X」のエクステリア。
ゼネラルモーターズは、ハイパフォーマンスハイブリッド「シボレー コルベット ZR1X」を2026年モデルから追加する。
ゼネラルモーターズ(GM)のシボレーは、5.5リッターV型8気筒ツインターボエンジンに「eAWD」全輪駆動システムを組み合わせた「コルベット ZR1X」を2026年のモデルイヤーから追加する。システム最高出力1267PSを発揮し、0-60mph加速は2秒を切るタイムを実現。コルベット ZR1Xはボウリンググリーン・パフォーマンス・ビルドセンターのマスターエンジンビルダーによって手作業で製造され、価格と販売開始に関する詳細は、生産開始が近づいた段階で発表される予定だ。

Chevrolet Corvette ZR1X 2026

米国史上最強V8にeAWDの組み合わせ

「シボレー コルベット ZR1X」のエクステリア。
ゼネラルモーターズは、ハイパフォーマンスハイブリッド「シボレー コルベット ZR1X」を2026年モデルから追加する。

「シボレー コルベット ZR1X」は、エンジン単体で1078PS、最大トルク1122Nmのスペックを誇る米国史上最強の5.5リッターV型8気筒「LT7 」ツインターボエンジンに、コルベット E-Rayに搭載されるハイブリッドパワートレインを組み合わせ、最高システム1267PSを発揮する。

内燃機関(ICE)のパワーは8速デュアルクラッチトランスミッション(DCT)を介して後輪を駆動。フロントアクセルに搭載された188PSのモーターを組み合わせた「eAWD」全輪駆動システムによる、驚異的なトラクション性能を実現した。

ゼネラルモーターズのシニア・バイスプレジデントを務めるケン・モリスは2026年型「コルベット ZR1X」について次のようにコメントした。

「現行コルベットの開発初期段階から、私たちは『ZR1X』を念頭に置いてミッドシップ・コルベットのアーキテクチャーを設計しました。このミッドエンジン・アーキテクチャーはコルベット史上最も革命的なプラットフォームだと断言できます。今回、ZR1Xを追加したことで、コルベットはあらゆるニーズに応える幅広いラインナップを展開し、あらゆるレベルで世界クラスのパフォーマンスを提供することになるでしょう」

「E-Ray」よりも増加したエネルギー量

「シボレー コルベット ZR1X」の走行シーン。
容量1.9 kWhバッテリーパックは、容量こそコルベット E-Rayと同じだが、使用可能なエネルギー量が増加したことで、フロントアクスルに搭載されたモーターの出力も向上した。

先行導入されたZR1は、これまでのモデルが確立してきた後輪駆動の伝統を体現。コルベット開発チームは新たなパフォーマンスの解釈としてZR1に全輪駆動システムを追加した。ZR1Xは、2024年に初登場したハイブリッドスポーツ「コルベット E-Ray」の技術基盤を継承し、前輪を駆動する高電圧バッテリーパック&電気モーター、後輪を駆動するV8エンジンを組み合わせたシステムを採用。ハイブリッドシステムは充電を必要とせず、前輪の回生システムから電力が供給される。

容量1.9kWhバッテリーパックはフロントアクスルの低い位置に配置され、短時間の出力と充電を迅速に切り替えるよう専用設計が施された。この頑強なバッテリーパックは世界中のあらゆるサーキットでテストされ、厳しい24時間耐久テストもクリア。容量自体はE-Rayと同じだが、使用可能なエネルギーが増加したことで、より高いパフォーマンスを実現した。

フロントアクスルに搭載されたコンパクトな電気モーターは、単体で188PS、196Nmを発揮。E-Rayのフロントドライブユニットと同じ形状とサイズを維持しつつ、26PSと27Nmの性能アップを果たした。モーターは、160mph(257km/h)の速度域まで対応する。

「シボレー コルベット ZR1X」を動画でチェック!

先週末開催された「インディアナポリス500」レースの魅力を、GMのシニア・バイスプレジデントを務めるケン・モリスがたっぷりと語る。

「アメリカ人の魂がココに」GM上級副社長ケン・モリスのインディ500レース観戦記【動画】

米国最大のレースイベントのひとつ、第109回「インディアナポリス500マイルレース(インディ500)」が、5月25日にインディアナポリス・モータースピードウェイで開催された。シボレー製エンジンを搭載するA.J.フォイト・エンタープライゼスのデイビッド・マルーカスが3位表彰台を獲得。ゼネラルモーターズ(GM)のシニア・バイスプレジデントのケン・モリスが、インディ500への深い愛情を語る手記を公開した。

キーワードで検索する

著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーカーマガジン月刊『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつ…