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Chevrolet Corvette ZR1X 2026
米国史上最強V8にeAWDの組み合わせ

「シボレー コルベット ZR1X」は、エンジン単体で1078PS、最大トルク1122Nmのスペックを誇る米国史上最強の5.5リッターV型8気筒「LT7 」ツインターボエンジンに、コルベット E-Rayに搭載されるハイブリッドパワートレインを組み合わせ、最高システム1267PSを発揮する。
内燃機関(ICE)のパワーは8速デュアルクラッチトランスミッション(DCT)を介して後輪を駆動。フロントアクセルに搭載された188PSのモーターを組み合わせた「eAWD」全輪駆動システムによる、驚異的なトラクション性能を実現した。
ゼネラルモーターズのシニア・バイスプレジデントを務めるケン・モリスは2026年型「コルベット ZR1X」について次のようにコメントした。
「現行コルベットの開発初期段階から、私たちは『ZR1X』を念頭に置いてミッドシップ・コルベットのアーキテクチャーを設計しました。このミッドエンジン・アーキテクチャーはコルベット史上最も革命的なプラットフォームだと断言できます。今回、ZR1Xを追加したことで、コルベットはあらゆるニーズに応える幅広いラインナップを展開し、あらゆるレベルで世界クラスのパフォーマンスを提供することになるでしょう」
「E-Ray」よりも増加したエネルギー量

先行導入されたZR1は、これまでのモデルが確立してきた後輪駆動の伝統を体現。コルベット開発チームは新たなパフォーマンスの解釈としてZR1に全輪駆動システムを追加した。ZR1Xは、2024年に初登場したハイブリッドスポーツ「コルベット E-Ray」の技術基盤を継承し、前輪を駆動する高電圧バッテリーパック&電気モーター、後輪を駆動するV8エンジンを組み合わせたシステムを採用。ハイブリッドシステムは充電を必要とせず、前輪の回生システムから電力が供給される。
容量1.9kWhバッテリーパックはフロントアクスルの低い位置に配置され、短時間の出力と充電を迅速に切り替えるよう専用設計が施された。この頑強なバッテリーパックは世界中のあらゆるサーキットでテストされ、厳しい24時間耐久テストもクリア。容量自体はE-Rayと同じだが、使用可能なエネルギーが増加したことで、より高いパフォーマンスを実現した。
フロントアクスルに搭載されたコンパクトな電気モーターは、単体で188PS、196Nmを発揮。E-Rayのフロントドライブユニットと同じ形状とサイズを維持しつつ、26PSと27Nmの性能アップを果たした。モーターは、160mph(257km/h)の速度域まで対応する。