【フェラーリ・チャレンジ】10回目のフェラーリ・レーシング・デイズと併催

富士スピードウェイでラウンド3レース1開催「38台のチャレンジマシンがバトルを展開」【フェラーリ・チャレンジ】【動画】

今シーズン初優勝の今田信宏。
今シーズン初優勝の今田信宏。
今年記念すべき10回目となるフェラーリ・レーシング・デイズが開催された富士スピードウェイで、フェラーリ・チャレンジ・ジャパン2025のラウンド3が開催された。日本を代表する超高速サーキットで、32台の296 チャレンジと、6台の488 チャレンジ Evoが見応えのあるレースを披露した。まずは土曜のレース1からリポートする。

Ferrari Challenge Japan

今シーズンから合計5クラスに

ラウンド3富士スピードウェイには、32台の296 チャレンジと、6台の488 チャレンジ Evoが参戦した。
ラウンド3富士スピードウェイには、32台の296 チャレンジと、6台の488 チャレンジ Evoが参戦した。

まずは改めてフェラーリ・チャレンジの概要について説明しよう。通常1ラウンド2日開催で1日1レース開催され、それぞれで勝者が生まれる。今回の場合は、6月21日土曜にレース1が、6月22日日曜にレース2が開催される。

さらに同一レース内で、ドライバーのスキルに併せてクラス分けされる。まずは上位クラスのトロフェオ・ピレリとエントリークラスのコッパ・シェルに分けられ、さらにそこからエキスパートとアマチュア(Am)に分けられ都合4クラスとなる。

マシンはワンメイクで今年からGT3カテゴリー級の速さを持つ「296 チャレンジ」が導入されたが、ラウンド2オートポリスからは昨年までのワンメイクマシン「488 チャレンジ Evo」のクラス「488CH EVO」も追加され、合計5クラスで争われる。

レース巧者の今田信宏が今シーズン初優勝

トロフェオ・ピレリAmを制したKanji Yagura。
トロフェオ・ピレリAmを制したKanji Yagura。

6月21日土曜、快晴の富士スピードウェイ。気温は6月とは思えない28℃に達した。30分+1周のレースは、各クラスでトップが入れ替わる目の離せない展開のレースとなった。

プロ級のドライバーが参加するトップクラスのトロフェオ・ピレリは、ラウンド2オートポリスで衝撃的なデビューウィンを飾った武藤壮汰がポールポジションを獲得するが、レース巧者の今田信宏が1周目のコカコーラコーナーで早くもトップに立つ。終盤、予選3位の都筑晶裕が追い上げ、今田に1秒以内まで近づくも僅かに届かなかった。

5台が出走したトロフェオ・ピレリAmは、現在ランキングトップのMotohiko Isozakiがクラスポールポジションを獲得したが、クラス予選3位のKanji Yaguraが抜群のスタートを決めて1周目でクラストップにたつ。追い上げたいIsozakiだが、ペースが上がらずに徐々にその差は広がっていく。最終的にはYaguraが6秒余りの差を守り切りシーズン初優勝を遂げた。

コッパ・シェルAmで嬉しい初優勝

コッパ・シェルでポールポジションを獲得したのはTsutomu Shimoyama。Shimoyamaはレースを通じて速さをみせて、総合でも3位に入ってみせた。今回最多の16台が参加したコッパ・シェルAmで優勝はLiang Chen Yu。今シーズンデビューだが嬉しい初優勝を飾った。488CH EVOには、296 チャレンジに匹敵する速さを見せたDeskeがポールポジションを獲得。スタートから危なげない走りでクラス優勝を飾った。

PHOTO/フェラーリ・ジャパン

フェラーリ・チャレンジ・ジャパン2025ラウンド3 富士スピードウェイ レース1を動画でチェック!【LIVE】

初出場ながらポールトゥウィンを飾った森山冬星。

フェラーリ・チャレンジ・ラウンド2は森山冬星が波乱のレース2を制す【フェラーリ・チャレンジ】【動画】

2025年フェラーリ・チャレンジ・ジャパン・ラウンド2のレース2がオートポリスで開催された。前日のレース1は急変する天候が各ドライバーとチームを悩ませたがレース2も波乱の展開となった。

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著者プロフィール

吉岡 卓朗(Takuro Yoshioka) 近影

吉岡 卓朗(Takuro Yoshioka)

大学卒業後、損害保険会社に就職するも学生時代から好きだったクルマのメディアに関わりたいと、1999年に…