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Ferrari Challenge Japan
今シーズンから合計5クラスに

まずは改めてフェラーリ・チャレンジの概要について説明しよう。通常1ラウンド2日開催で1日1レース開催され、それぞれで勝者が生まれる。今回の場合は、6月21日土曜にレース1が、6月22日日曜にレース2が開催される。
さらに同一レース内で、ドライバーのスキルに併せてクラス分けされる。まずは上位クラスのトロフェオ・ピレリとエントリークラスのコッパ・シェルに分けられ、さらにそこからエキスパートとアマチュア(Am)に分けられ都合4クラスとなる。
マシンはワンメイクで今年からGT3カテゴリー級の速さを持つ「296 チャレンジ」が導入されたが、ラウンド2オートポリスからは昨年までのワンメイクマシン「488 チャレンジ Evo」のクラス「488CH EVO」も追加され、合計5クラスで争われる。
レース巧者の今田信宏が今シーズン初優勝

6月21日土曜、快晴の富士スピードウェイ。気温は6月とは思えない28℃に達した。30分+1周のレースは、各クラスでトップが入れ替わる目の離せない展開のレースとなった。
プロ級のドライバーが参加するトップクラスのトロフェオ・ピレリは、ラウンド2オートポリスで衝撃的なデビューウィンを飾った武藤壮汰がポールポジションを獲得するが、レース巧者の今田信宏が1周目のコカコーラコーナーで早くもトップに立つ。終盤、予選3位の都筑晶裕が追い上げ、今田に1秒以内まで近づくも僅かに届かなかった。
5台が出走したトロフェオ・ピレリAmは、現在ランキングトップのMotohiko Isozakiがクラスポールポジションを獲得したが、クラス予選3位のKanji Yaguraが抜群のスタートを決めて1周目でクラストップにたつ。追い上げたいIsozakiだが、ペースが上がらずに徐々にその差は広がっていく。最終的にはYaguraが6秒余りの差を守り切りシーズン初優勝を遂げた。
コッパ・シェルAmで嬉しい初優勝



コッパ・シェルでポールポジションを獲得したのはTsutomu Shimoyama。Shimoyamaはレースを通じて速さをみせて、総合でも3位に入ってみせた。今回最多の16台が参加したコッパ・シェルAmで優勝はLiang Chen Yu。今シーズンデビューだが嬉しい初優勝を飾った。488CH EVOには、296 チャレンジに匹敵する速さを見せたDeskeがポールポジションを獲得。スタートから危なげない走りでクラス優勝を飾った。
PHOTO/フェラーリ・ジャパン