CセグメントSUV新型「プジョー 3008」が日本上陸!48VハイブリッドSUV

【新型プジョー3008】ステランティスの新世代SUVが日本上陸「48Vハイブリッドで加速する電動化」「年内にBEVも」

プジョーを象徴する3本爪のライトシグネチャーはそのままに、プジョーの新エンブレムを中心に配置し、ヘッドライトとグリルの造形を従来モデルから大幅に刷新した。
プジョーを象徴する3本爪のライトシグネチャーはそのままに、プジョーの新エンブレムを中心に配置し、ヘッドライトとグリルの造形を従来モデルから大幅に刷新した。
ステランティス ジャパンが8年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型「プジョー 3008」を日本初披露した。最新プラットフォーム「STLA-Medium」を初採用し、HEVとBEVの2種類のパワートレインを設定。次世代i-Cockpitや先進のデザインが魅力のCセグメントSUVだ。

STLAミディアムプラットフォーム初採用モデル

ステランティス ジャパンが新型「プジョー 3008」の日本初披露を行なった。2023年にワールドプレミアした新型3008は、ステランティスが新開発した電動車向けプラットフォーム「STLA ミディアム」を初採用したCセグメントSUVだ。C~Dセグメント向けに設計されたこのアーキテクチャは、高い拡張性と自由度を兼ね備え、HEVとBEVの両方に対応可能だという。まずはハイブリッドモデルが登場し、年内にBEVモデルが導入される予定だという。

今回導入された日本仕様は、最高出力136PS/5500rpm、最大トルク230Nm/1750rpmを発揮する1.2リッター直3ターボに、同じく16kWと51Nmを発揮するモーターを内蔵する6速DCTを組み合わせた48Vマイルドハイブリッド。市街地走行では最大50%の時間でエンジンを停止でき、低速域ではEV走行も可能となっている。燃費性能はWLTCモードで19.4km/Lを達成しているという。

日本仕様の新型3008には「アリュール」と「GT」の2グレードが用意される。アリュールは洗練されたスタイルと実用装備を両立したベースグレードで、日常ユースに必要十分な内容となっている。一方のGTは、マトリックスLEDヘッドライトやGT専用ダッシュボードなどが追加され、上質かつ先進的な走りを重視するユーザーに向けた上級仕様となる。なお、どちらのグレードも48Vハイブリッドシステムを搭載している。

エクステリアデザインはファストバック×SUV

新型3008のエクステリアは、クーペの流麗さとSUVの力強さを融合したファストバックデザイン。新設計のフレームレスグリルや3本の“ライオンの爪痕”を模したLEDランプ類など、ブランドの世界観を表現する個性的なスタイリングが特徴だ。他にも日本の名峰・槍ヶ岳の山頂をイメージしてデザインされたという19インチアロイホイール「YARI」は、ハイブリッドモデル専用となる。空力性能と造形美を両立させているのも見どころだ。

新型3008のインテリアの最大のトピックは、新設計の「パノラミックiコクピット」だ。全グレード標準で装備される21インチ大型カーブドディスプレイが視認性と操作性を両立するという。10個のショートカットを設定できる「iトグル」も装備され、操作系も大幅に進化した。さらにGTアルカンタラパッケージでは、アルカンタラ製のスポーティかつ快適なシートを採用。さらに、プジョー初となるアダプティブボルスター機能を搭載し、走行シーンに応じたホールド感の調整が可能だという。

スポーティな外観ながら、ラゲッジスペースは520Lを確保。後席を倒せば最大1480Lまで拡張でき、日常からレジャーまで幅広いニーズに対応すると胸をはる。

追ってフル電動SUVも登場

左からステランティス ジャパンの成田仁代表取締役社長、来日したからプジョーで電動パワートレインシステムデザインエキスパートを務めるリドゥアン・ハバーニ氏とステランティス ジャパンでブランド統括を務める小川隼平氏。
左からステランティス ジャパンの成田仁代表取締役社長、来日したからプジョーで電動パワートレインシステムデザインエキスパートを務めるリドゥアン・ハバーニ氏とステランティス ジャパンでブランド統括を務める小川隼平氏。

プジョーの新しい“顔”として登場した電動化・先進技術・フランス流の美意識を融合させた新型3008は、最新プラットフォームと未来的なインテリア、デザインと実用性を兼ねたパッケージングで、CセグメントSUVをリードする存在になるかもしれない。

なお新型3008には、48Vハイブリッドモデルに加え、100%電気自動車となる「E-3008」も年内に国内導入が予定されている。E-3008はSTLA ミディアムプラットフォームの真価を発揮するBEV専用設計モデルであり、静粛性やゼロエミッション性能に加え、航続距離や室内空間の最適化といったフル電動車ならではの価値が追求されている。欧州仕様では、モーター出力157kW/最大トルク343Nmを発揮し、87kWhバッテリー搭載モデルでは最大700km(WLTP)というクラス最高水準の航続距離を実現していると謳う。詳細は今後発表予定だが、こちらもフル電動SUV市場において高い競争力を備えた1台となることが期待される。

車両本体価格(税込)

モデル名車両本体価格(税込)
3008 アリュール ハイブリッド489万円
3008 GT ハイブリッド540万円
3008 GT アルカンタラパッケージ ハイブリッド558万円
「STLAミディアム」をベースに開発されたフル電動クロスオーバー「プジョー E-3008」が、パリ〜ニース間の高速道路実走行テストを実施した。

クロスオーバーEV「プジョー E-3008」がパリ~ニース間を実走テスト「900km走破の充電2回は多い?少ない?」【動画】

フル電動クロスオーバー「プジョー E-3008」が、フランスのパリからニース間の高速道路において実走行テストを実施。約900kmの距離を充電2回で走破した。ステランティス・グループが開発した、BEV(バッテリーEV)対応プラットフォーム「STLAミディアム(STLA Medium)」の優秀性を改めて証明している。

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著者プロフィール

吉岡 卓朗(Takuro Yoshioka) 近影

吉岡 卓朗(Takuro Yoshioka)

大学卒業後、損害保険会社に就職するも学生時代から好きだったクルマのメディアに関わりたいと、1999年に…