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Morgan New 3 Wheel model
1950年代のジェット戦闘機をイメージ
今回公開されたスケッチは、2022年に発売を予定しているモーガンの新型3輪モデルの特徴的なデザインが示されている。クラシカルでありながらもモダンなフロントセクションから流れるようなフォルムがリヤへと続き、フォーミュラカーのような前輪によって車両全体が視覚的に“牽引”されている様子が描かれている。
コクピットはフロントホイールの中心線後方に配置。この3ホイーラー特有のフォルムは初期のスケッチの段階から一貫している。さらに、装飾的ではなくシンプルにメカの魅力を追求し、デザインを通じてその機能を伝えるという、歴代モーガン3輪モデルの特徴を受け継いでいる。
スケッチで示されているように、ニューモデルのデザインは第一世代ジェット戦闘機、ヒストリック・モーターサイクル、過去のモーガンの歴史的モデルといった、様々な工業製品からデザインのインスピレーションを得ている。イメージの源泉となった当時の写真は、実際にモーガンのデザイン・エンジニアリングオフィスの壁にも飾られているという。
2022年にワールドプレミアを予定

コアとなるデザインを補完するのが豊富なオプションとアクセサリーであり、新型3輪モデルはモーガン史上、最も自由にカスタマイズが楽しめるクルマとなる。また、モーガンは1933年に始まったフォードとの提携関係継続を決めており、新型3輪モデルにはフォード製直列3気筒自然吸気エンジンが搭載される。
モーガン・モーターカンパニーのスティーブ・モリス会長兼CEOは、次期3輪モデルについて次のようにコメントした。
「モーガンは、3輪モデルの製造によって1909年にスタートした会社です。2011年に現行3ホイーラーが導入されて以来、当社のラインナップの中で確固たる柱となりました。私たちはこの血統を進化させ、増え続けているファンの皆様に、新しく刺激的で忘れがたいドライブ体験を提供したいと考えています」
「新型3輪モデルの開発は、安全性、耐久性、そして個性を最優先にしたゼロベースのプロジェクトです。このニューモデルの完成が今からすごく楽しみですし、2022年に歴史を引き継いだ1台をワールドプレミアするのが待ち遠しいです」
モーガン・モーターカンパニーのヘッド・オブ・デザインのジョナサン・ウェルスは、ニューモデルのデザインについて次のように説明する。
「モーガンが製造する車両は、業界標準の技術を備えているにもかかわらず、しばしば “アナログ “と表現されます。私たちはテクノロジーが発達した世界において、クルマのメカニカルな要素をアートとして表現することで、典型的なクルマのデザインに対するちょっとした解毒剤になると信じています」
「デザインの検討を進めるうちに、このモデルのメカニカルな部分を活かしたクルマでなければならないことが分かってきました。このスケッチは、これらの要素が新型車でどのように活かされているのかを示しています」