『グランツーリスモ 7』にポルシェのコンセプトカーが登場

ポルシェの最新モデル!? 「ヴィジョン グランツーリスモ」がデビュー 【動画】

グランツーリスモ 7のみで使用できるデザインコンセプト、「ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモ」がデビュー!
『グランツーリスモ 7』内専用モデルでありながら、すぐにでも発売されそうな現実感を持った「ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモ」の走行イメージ。
ポルシェと日本のゲーム開発スタジオ「ポリフォニー・デジタル(Polyphony Digital )」は、人気レースゲームシリーズ最新作『グランツーリスモ7』に登場するコンセプトモデル「ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモ」を公開した。

Porsche Vision Gran Turismo

2017年からグランツーリスモ ・シリーズに登場

グランツーリスモ 7のみで使用できるデザインコンセプト、「ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモ」がデビュー!
ポルシェがソニーの人気ゲームタイトル『グランツーリスモ』に加わったのは2017年から。今回初めて、ゲーム専用車種が開発された。

ソニーのプレイステーションシリーズ屈指の人気タイトル『グランツーリスモ(Gran Turismo)』シリーズには2017年からポルシェのスポーツカーが登場。最近ではタイカン ターボSがラインナップに加わっている。

最新作の『グランツーリスモ7』が2022年3月4日に発売されることを受けて、ポルシェは初めてゲーム専用のヴァーチャル車両を開発。今回発表された「ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモ」は、プレイステーション4/プレイステーショ5向けに発売される『グランツーリスモ7』でドライブすることができる。

生産モデルの制約から解き放たれたデザイン

グランツーリスモ 7のみで使用できるデザインコンセプト、「ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモ」がデビュー!
ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモは、生産モデル開発における制約がすべて取り払われて、自由なクリエイティビティが発揮された。

今回、ポリフォニー・デジタルとの共同作業により、ポルシェはその先進性とデザイナーたちの際立ったクリエイティビティをあらためて証明することになった。彼らは量産モデル開発という制約から解放され、グランツーリスモ内のみで走行可能なコンセプトカーに、自分たちのアイデアを思う存分投入することができたのである。

ポルシェ・デザインのチーフディレクターを務めるミヒャエル・マウアーは、ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモについて次のようにコメントした。

「バーチャルな世界のためだけにデザインされた車両は、通常の量産車のデザインプロセスでは規制されてしまうエキサイティングな可能性を私たちにもたらしてくれます」

「ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモのようなプロジェクトは、私たちにとってはクリエイティビティを発揮できる貴重な機会になりました。明確に定義されたポルシェ・デザインのDNAをさらに発展させ、他の業界のデザイナーと交流することはとても重要な作業でした」

タイカンや911を思わせるデザインを採用

グランツーリスモ 7のみで使用できるデザインコンセプト、「ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモ」がデビュー!
ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモのエクステリアは、タイカンや911を思わせるデザイン要素が採用されている。

ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモは、ポルシェ独自のデザイン要素が未来的にアレンジされた。このコンセプトモデルは、スポーティなディメンション、極端に低く構えたボンネット、強調されたフェンダー処理など、ポルシェの典型的なプロポーションが与えられている。

ポルシェらしいフロントライトと一体化したエアインテークは、タイカンのデザイン言語と視覚的にリンク。このモデルがタイカン同様に、フル電動駆動であることも示唆している。リヤセクションには、911やタイカンでおなじみとなっているライトシグネチャーをさらに発展させた、細く繊細なライトストリップも配された。

サステナブルな素材が使用されたインテリア 

グランツーリスモ 7のみで使用できるデザインコンセプト、「ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモ」がデビュー!
カーボンとチタンを採用した未来的なデザインのコクピットには、現在ポルシェが進めている持続可能性をもった素材も多く使用された。

インテリアにも、ステアリングホイールの上部にドライバーに合わせた曲面のホログラムヘッドアップディスプレイが浮かび上がるなど、ブランドアイデンティティを明確に強調。また、低いシートポジションは、このクルマのダイナミックな感覚をアピールする。

ポルシェにおけるインテリアデザイン責任者のマーカス・アウエルバッハは、インテリアデザインについて次のように説明した。

「カーボンとチタンを組み合わせた素材設計には長い時間がかかりました。目的はパフォーマンスを向上させながら重量を減らすこと。さらにサステナブルな側面もこのプロジェクトでは重要な役割を果たしています。例えば今回のヴィジョン グランツーリスモでは、完全にヴィーガンの素材しか使用していません」

ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモでは、純粋にデザインを楽しむだけでなく、ポルシェ製スポーツカーの力強いフィーリングをヴァーチャルで味わうことができる。『グランツーリスモ7』においてプレイヤーはコントローラーを介して、ステアリングホイールの感触を再現したリアルな触覚フィードバックを体験可能だ。高速でダイレクトなステアリングフィールは、本物のレーシングカーを彷彿とさせるものだという。 

モータースポーツという共通の価値観を持った両社

グランツーリスモ 7のみで使用できるデザインコンセプト、「ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモ」がデビュー!
『グランツーリスモ』を開発するポリフォニー・デジタルとポルシェは、レースへの情熱という共通の価値観を持つという。

ポリフォニー・デジタルの設立者で代表を務める山内一典は、『グランツーリスモ7』におけるポルシェとのコラボレーションに喜びを隠さない。

「ポルシェの魅力は、その純粋なデザインにあります。エンジニアリングに関して、我々とポルシェも同じ完璧主義の哲学に従っています。そしてレースへの情熱を共有し、クルマの未来を見据えているのです」

ゲームに関する活動を拡大することは、ポルシェにとっても大きな戦略的意義がある。今回の『グランツーリスモ 7』専用のデジタルコンセプトの開発は大きなマイルストーンになったと、ポルシェAGのマーケティング担当副社長を務めるロバート・アダーは指摘した。

「私たちは、自動車に関する夢が生まれる場所でもあるゲームの世界で、若い世代やデジタル世代のターゲット層を取り込むことができます。ポリフォニー・デジタル、そして『グランツーリスモ』とのパートナーシップは、ポルシェにとっても完璧にフィットするものです。リアルであれヴァーチャルであれ、モータースポーツはポルシェのDNAの一部だからです」

【SPECIFICATIONS】
ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモ
0–100km/h加速:2.1秒
0–200km/h加速:5.4秒
最高速度:350km/h
最高出力:820kW(オーバーブースト使用時:950kW)
バッテリーサイズ:87 kWh
航続距離:500km(WLTP)
駆動方式:AWD

ポルシェ ミッションRのフロントビュー

コクピットを丸ごと取り外せるギミック搭載!ポルシェ ミッションRの独創性を深堀りする 【IAAモビリティ レポート】

2021年9月7〜12日に開催された「IAAモビリティ 2021」で、ポルシェはEVコンセプ…

ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモ を動画でチェック!

キーワードで検索する

著者プロフィール

GENROQweb編集部 近影

GENROQweb編集部