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Radford Lotus Type 62-2 John Player Special
ハイパフォーマンス仕様をロータスの本拠地でテスト
今回のダイナミック・トラックテストに持ち込まれたのは、最高の性能と特別なカラーリングが採用され、12台限定で製造される「ロータス タイプ62-2 ジョン・プレイヤー・スペシャル」。ラドフォードの共同出資者であり、開発テストドライバーを務めるジェンソン・バトンが、ロータスのヘセル・テストトラックでステアリングを握っている。
ロータス タイプ62-2 ジョン・プレイヤー・スペシャルで精力的に周回を重ねたバトンは、その素晴らしいパフォーマンスに興奮を隠さない。
「ついにサーキットでタイプ62-2を初めてドライブすることができましたね。そして、私にとっても本当に特別な瞬間になりました。クルマのフィーリングは素晴らしく、高速コーナーでも低速コーナーでもバランスが取れていて、一日中、問題なく走ることができました」
「今後数ヵ月にわたって、私が担当するセットアップ調整のための完璧なベース車両となるでしょう。このクルマが、ロータスのDNAに敬意を払いながら、ラドフォードならではの贅沢さを備えた、純粋なドライバーズカーを完成させていきたいと考えています」
2022年第2四半期からデリバリーを予定
バトンは、テストドライバーとして、ロータス タイプ62-2のデザイン、開発、エンジニアリングに初期段階から携わっており、開発の最終段階においてもセットアップ決定という重要な役割を果たしていく。
F1やGTレースで豊富な経験を持つバトンからのフィードバックと専門知識により、ロータス タイプ62-2はアナログスポーツカーに求められる魅力的で洗練された最高のドライビングエクスペリエンスが提供される。最初のカスタマーへのデリバリーは、2022年第2四半期から開始される予定だ。
「Simplify and Add Lightness(加えるものは軽さだけ)」という、ロータス創始者コーリン・チャップマンの哲学に基づき、超軽量のアルミニウム製シャシーにカーボンファイバー製ボディパネルとインテリアが組み合わせられた。この結果、乾燥重量は1000kg以下を実現している。
ロータス タイプ62-2 ジョン・プレイヤー・スペシャルは、最高出力600bhpを発揮する3.5リッターV型6気筒スーパーチャージャーユニットをミッドに搭載。6速マニュアルトランスミッションを介してリヤを駆動する。今回のテストでは、最高速度こそ電子リミッターにより186mph(約300km/h)に制限されたが、0-62mph加速2.9秒、0-124mph加速8.4秒というハイパフォーマンスを記録している。
JPSカラーのF1マシン「ロータス 72E」とランデブー
今回のテストにはバトンに加えて、ロータスの創始者コーリン・チャップマンの子息であり、クラシック・チーム・ロータスのマネージングディレクターを務めるクライブ・チャップマンも参加。さらに、JPSカラーを纏ったF1マシン「ロータス 72E」も持ち込まれ、ロータス タイプ62-2 ジョン・プレイヤー・スペシャルとタンデム走行も行っている。
「現代に蘇ったロータス タイプ62-2 ジョン・プレイヤー・スペシャルがヘセルのコースで活躍するのを見るのは、本当に特別な経験になりました。オリジナルのタイプ62の精神とレガシーを、象徴的なJPSカラーと組み合わせて現代のスポーツカーファンのために蘇らせた手法は、見事です」と、クライブ・チャップマンは感激の面持ちで語っている。
デリバリーが完了すると、すべてのタイプ62-2のオーナーは、ジェンソン・バトンと共にドライブを握ることができる1日限定のサーキットイベントに招待される。このイベントでは、サーキットにおいてラドフォードのパフォーマンスを最大限発揮させるべく、バトンによるドライビングレクチャーも行われる予定だ。