1969年製ミストラルがマセラティ・クラシケの正式認定を取得

マセラティ、クラシックカーのお墨付きを初発行! 稀少モデルを後世に伝える取り組み「マセラティ・クラシケ」とは

「マセラティ・クラシケ」プログラムのイメージ
「マセラティ・クラシケ」プログラムは、マセラティの貴重な過去の資料や車両を適切に管理、あるいは提供し、後世に伝えていくことをミッションとしている。
マセラティのヘリテージを守る。それが「マセラティ・クラシケ」プログラムのミッションだ。同プログラムでは過去の貴重な資料の保存や提供はもちろん、クラシックモデルの認定制度も実施している。今回、1969年製ミストラルがロードカーとして初めての“お墨付き”を与えられた。

審査すべき項目は300以上

マセラティ ミストラル スパイダーのフロントビュー
今回「マセラティ・クラシケ」による認定を受けたのは1969年製のミストラル 3700。ミストラルは1963〜1970年に生産された2シーターのグランツーリスモ。写真は、1965年製のミストラル スパイダー。

「マセラティ・クラシケ」プロジェクトは、自社のヒストリックモデルやヘリテージを後世に伝えることを目的に発足した。稀少な技術文書やクラシック車両の部品に関する資料の提供などを行うとともに、価値あるクラシックカーとしての認定制度も展開している。

2021年12月14日、そのクラシケ部門によって初の認定を受けたロードカーが公表された。それが、1969年3月に製造されたミストラル 3700だ。“オートゥイユ”と呼ぶシルバーの外板色をまとったミストラルは、ヒストリカル アーカイブに保管されているあらゆる資料と照らし合わせながら、300を超えるチェック項目が設けられた審査を実施。最終的に「オリジナルである」と認定された。

20年以上前に製造された全マセラティ車が対象

「マセラティ クラシケ」プログラムのイメージ。メインテナンス
「マセラティ・クラシケ」プロジェクトでは、社内での細かいリペアやメインテナンス、さらに希望に応じてカーディテーリングサービスも行っていく。

認証プロセスは専門家メンバーで構成した委員会が監督する。20年以上前に製造されたあらゆるマセラティ車が対象となり、MC12やクアトロポルテの限定仕様といったスペシャルモデルも含まれる。

さらに、社内での細かいリペアや定期的なメインテナンス、希望に応じてカーディテーリング(ボディや内装の細部を美しく修繕する作業)サービスも「マセラティ・クラシケ」プログラムの一環となっている。コレクターやオーナーが愛車のコンディションを維持したり、あらゆるディテールをオリジナル状態にレストアするのを支援するべく、ヤングタイマーやクラシケ、スペチアリなどをケアする、様々なステージに合わせたメインテナンスやレストアを行う専門のサービスも展開する。

純正スペアパーツを現代技術で復刻

「マセラティ クラシケ」プログラムのイメージ。スペアパーツ
「マセラティ・クラシケ」では、ヘリテージパーツの管理はもちろん、過去の貴重な資料に基づき新たに部品をおこす「復刻」プロジェクトも実行予定。

また、2022年にはスペアパーツの管理や、レストアのサポート業務といったアシスタントサービスも開始する予定であるという。

加えて、オリジナルの設計図に基づき、市場に現存しないスペアパーツの製造も実施していく。現代の技術を駆使することで、往時の美しい見栄えを保持しつつ、より信頼性に優れ、実用に耐え得る部品を作り出すことが可能であるという。

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三代やよい 近影

三代やよい

東京生まれ。青山学院女子短期大学英米文学科卒業後、自動車メーカー広報部勤務。編集プロダクション…