60年ぶりにF1を戦う名門チームの意気込みとは

イギリスGP開幕直前! アストンマーティンドライバーのセバスチャン・ベッテルから届いた特別なメッセージ 【動画】

アストンマーティンは2021年シーズン、F1世界選手権に「アストンマーティン コグニザント フォーミュラワンチーム」として参戦。1960年に撤退して以来、じつに60年ぶりの復活劇にはモータースポーツ愛好家からも大きな注目が集まっている。そのシートに収まるセバスチャン・ベッテルが、イギリスGPを前に日本のファンに向けてメッセージを発信した。

F1に帰ってきた名門アストンマーティン

アストンマーティン コグニザント F1チームのマシン、AMR21。フロントビュー
アストンマーティン・コグニザントフォーミュラワンチームの2021年シーズン用マシン「AMR21」。ブリティッシュレーシンググリーンの車体はコース上でも目を惹く。

ワークスチームとして60年ぶりにF1選手権に戻ってきたアストンマーティン。「アストンマーティン コグニザント フォーミュラワンチーム」の名の下に、ニューマシンAMR21を携え戦いに挑んでいる。コクピットに座るのは、セバスチャン・ベッテル選手とランス・ストロール選手の2人だ。

今週末の7月18日には伝統のシルバーストンサーキットでイギリスGPが開催される。そのレースを前に、セバスチャン・ベッテル選手から日本のファンに向けて特別なビデオメッセージが到着した。

「ここまでのシーズンはかなりチャレンジングなものになっています。リズムを掴むのと、特にクルマに馴染むのに多少時間がかかりました。でも、申し上げたように、競争力を高めるためにチームは惜しみないサポートをしてくれています。それによって、良い結果と良いレースができてきているのです」

第6戦ではチーム初の2位を獲得

アストンマーティン コグニザント F1チームのマシン、AMR21。コクピット
アストンマーティン コグニザント F1チームのマシン、AMR21のコクピット。2021年シーズン第6戦ではアゼルバイジャンの市街地コースでセバスチャン・ベッテルがチーム初の2位を獲得した。

ベッテル選手は、2021年シーズン第6戦のアゼルバイジャンではチーム初の2位を獲得するなど、着実に調子をあげている。バクーの市街地をステージにした同レースについて、ベッテル選手は次のように語った。

「バクーで表彰台に立てたことは素晴らしいです。一方で、残された数多くのレースも当然楽しみにしています。これを良い機会ととらえ、同等か、またはこれまで以上の結果を残していきたいと考えています」

イギリスGPではF1初の試みも

アストンマーティン コグニザント F1チームのマシン、AMR21。ディテール
アストンマーティン コグニザント F1チームのマシン、AMR21。メインスポンサーは米のIT企業コグニザント。

アストンマーティンがF1に戻ってきたことについては、「(アストンマーティンには)優れた伝統と歴史があります。一番良いのはチーム内のスピリット」と述べ、「もちろん素晴らしい歴史は大事ですが、この先我々自身で歴史に残る活躍をしたいと考えています」と今後のアストンマーティン史に新たな軌跡を刻む意気込みを語った。

「競合が優れているので難しいことは確かですが、それを承知の上でレースに参加していますし、立ち向かう準備はできています」

今回のイギリスGPでは、7月17日(土)にF1初の試みとして“スプリント予選”と呼ばれる約100kmのレースを実施する。その結果によって決まったグリッドから、翌日の15時(日本時間23時)から52周の決勝がスタートする。これまでにない予選をベッテル選手は、果たしてどう攻略するだろうか。

鈴鹿は「全てが素晴らしい」

アストンマーティン コグニザント F1チームのドライバー、セバスチャン・ベッテル選手
アストンマーティン コグニザント F1チームのドライバー、セバスチャン・ベッテル選手は日本のファンに向けてメッセージを発信。鈴鹿への意気込みも語った。

さらにベッテル選手は、今秋(2021年10月10日)に鈴鹿サーキットで実施される日本GP決勝レースに向けて、次のようにコメントをしている。

「日本の鈴鹿はシーズンの中でも最も好きなサーキットで、非常に楽しみにしています。鈴鹿では数多くのレースを経験してるし、子供の頃、何回も鈴鹿のレースを見た記憶があります。とにかく鈴鹿が大好き。環境、コース、ファン、全てが素晴らしい」

そして、メッセージをこう締めくくった。「日本のファンの皆様、長年の応援ありがとうございます。鈴鹿に戻って皆様と再会できることを楽しみにしています」。過去何度も表彰台にたったことのある鈴鹿で、ベッテル選手が新しい成功を積み重ねる姿に期待したい。

著者プロフィール

三代やよい 近影

三代やよい

東京生まれ。青山学院女子短期大学英米文学科卒業後、自動車メーカー広報部勤務。編集プロダクション…