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Valkyrie Racing Porsche 356 A Antarctic Mission
最後の目的地南極大陸をクローラー仕様で走破
ブリンカーホフは、慈善団体「ヴァルキリー・ギブス(Valkyrie Gives)」を通して、児童人身売買と闘うためのチャリティ活動を行ってきた。
彼女が自身のチーム、ヴァルキリー・レーシングとして進めてきた「プロジェクト 356 ワールドラリー・ツアー(Project 356 World Rally Tour)」は、1台のポルシェ 356 Aで寄付を集めながら世界7大陸を走破することを目標に掲げており、今回最終目標の南極大陸を走破。世界7大陸・約2万マイルを走り切るという、記念すべき偉業を達成した。
プロジェクトは2017年のメキシコを皮切りに、オーストラリア、南米、ユーラシア大陸、アフリカと走行を続け、今回の南極チャレンジではクローラー仕様のポルシェ 356 Aで、南極の危険な凍結地帯を356マイル走破。ブリンカーホフは自身のプロジェクトを完遂しただけでなく、ヒストリックカーで南極を走行した人物となった。
プロジェクトの寄付総額は55万ドルを突破
新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的なパンデミックによる2年近い延期や、待望の南極走行中も大きなメカニカルトラブルに見舞われながら、ブリンカーホフを含む5名のスタッフはゴールに向けて力を結集した。
今回、南極大陸を356マイル走破するという視覚的な活動に加えて、チームとしてはより大きな目標が掲げられていた。それは世界中の児童人身売買の被害者である、子どもたちを支援するために100万ドルの寄付を集めること。今回の活動を通して、寄付総額が目標の半分を大きく超えた55万6000ドルにまで達したことを受けて、ブリンカーホフは次のようにコメントした。
「この重要な取り組みに寄付をし、支援を続けて頂いた多くの方々のおかげで、目標額の半分以上までに到達することができました。しかし目標額に達しても、そこで止まるつもりはありません。思いやりのある方々は、これからも私たち、そして自分ではどうすることもできない子どもたちに力を貸してください。私たちは皆が、この子どもたちに対して責任があるのです」
プロジェクト 356 ワールドラリー・ツアーにより集められた寄付金は、ヴァルキリー・ギブスを経由して全額が、モンゴル、ペルー、タイ、インド、ケニアなどの、慎重に選ばれた児童保護施設やNGOに提供されることが決まっている。