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厳しい外的要因にもかかわらず旺盛な需要
世界的な半導体不足、そして新型コロナウイルス(COVID-19)の影響が続く中でも、史上最多販売を記録したポルシェ。セールス&マーケティング担当取締役のデトレフ・フォン・プラテンは、好結果を受けて次のようにコメントした。
「半導体の不足と新型コロナのパンデミックによる混乱でもたらされた課題にもかかわらず、私達はこれまで以上に多くのお客様がポルシェを所有するという夢を実現できるよう、懸命に取り組んできました。需要は依然として高く、受注は非常に堅調で、世界中の全ての地域において勢いと自信に満ちた2022年を開始しています」
販売台数が2倍以上に伸びたタイカン
2021年に最も需要が高かったモデルはマカンとなり、引き続きSUVモデルが人気を集めることになった。マカンの販売台数は8万8362台で、8万3071台のカイエンが続いている。
フル電動スポーツカーのタイカンは、前年度の2倍を上回る4万1296台という目覚ましい増加を見せた。スポーツカーのアイコンでもある911は、過去を上回る3万8464台が販売された。パナメーラは3万220台、718 ボクスター&ケイマンは2万502台だった。
最多販売市場は2021年も中国に
ポルシェは、世界中の全ての販売地域で販売台数を増加。特に米国では成長が著しく、前年度を22%上回る7万25台の幅広いモデルが販売された。南北アメリカ大陸全体の販売台数も22%増の8万4657台だった。
ポルシェにとって最大の単一市場となる中国は、供給上の制約という課題にもかかわらず、記録的な販売台数となった2020年を8%上回る9万5671台を記録した。アジア太平洋、アフリカ、及び中東地域では、全体として前年度を8%上回る13万1098台を販売。 日本国内における2021年新規登録台数は7009台(2020年:7284台)となっている。
ドイツ国内市場でも需要が高まっており、9%増の2万8565台の車両を販売。ヨーロッパの合計販売台数は7%増の8万6160台だった。2021年にヨーロッパで販売されたポルシェ車の約40%が、プラグインハイブリッドまたはフル電動のいずれかだった。
「全体的に将来の見通しが非常に明るい結果となりました。弊社の電動化推進戦略がうまく機能しており、需要とお客様の好みに合致していることが証明されました。しかし、販売台数が私たちにとっての決定的な要因ではありません。エクスクルーシブでユニークなカスタマーエクスペリエンスの体現を目指しており、引き続きこれを世界中に拡大していきます」と、フォン・プラテンは付け加えている。