前任のレッジャーニは、ランボルギーニのモータースポーツ部門へ

ランボルギーニのチーフテクニカルオフィサーに元アウディのルーベン・モールが就任

チーフテクニカルオフィサー(最高技術責任者)のルーベン・モール(左)と、モータースポーツ部門の副社長に就任したマウリツィオ・レッジャーニ。
チーフテクニカルオフィサー(最高技術責任者)のルーベン・モール(左)と、モータースポーツ部門の副社長に就任したマウリツィオ・レッジャーニ。
アウトモビリ・ランボルギーニは、研究開発部門の組織変更を発表した。新たにルーベン・モール(Rouven Mohr)がチーフテクニカルオフィサー(最高技術責任者)に就任。これまでチーフテクニカルオフィサーを務めてきたマウリツィオ・レッジャーニ(Maurizio Reggiani)はランボルギーニのモータースポーツ部門の副社長に就いている。

ランボルギーニの電動化を指揮するモール

チーフテクニカルオフィサー(最高技術責任者)のルーベン・モール。
2017年から2020年までランボルギーニで働いた経験を持つルーベン・モールは、今後電動化というランボルギーニにとって重要な転換期において、技術部門を率いていくことになる。

新たにランボルギーニのチーフテクニカルオフィサーに就任したルーベン・モールは、1979年にドイツ・ザールブリュッケンに生まれた。カイザースラウテルン工科大学で学び、数値力学の博士号を取得した。2008年にシャシー耐久部門のテストエンジニアとしてアウディに入社し、その後、2014年からはアウディ A3、TT、Q7、Q8などのモデルのプロジェクト責任者を務めている。

2017年にはランボルギーニに移り、車両開発責任者として2年間、アヴェンタドール、ウラカン、ウルスの各モデルの開発を統括。その後、エネルギー・重量管理責任者としてアウディに復帰している。2020年からはアウディの車両検証部門トップに任命され、今回の新たな役職就任を受けてアウディ AGを辞職してランボルギーニに入社したカタチだ。こうした経験を活かし、ランボルギーニでは最高技術責任者としてすべてのモデルの技術面を統括することになる。

「我々は、ランボルギーニ・ファミリーにルーベン(モール)が戻ってくることを心から歓迎します。彼の復帰は、来るべき全モデルレンジの電動化という、ランボルギーニにとって重大な変革の時期にその能力を発揮してくれるでしょう」と、ヴィンケルマンはモールへの期待を語っている。

ランボルギーニの技術を支えてきたレッジャーニはスクアドラコルセへ

モータースポーツ部門の副社長に就任したマウリツィオ・レッジャーニ。
マウリツィオ・レッジャーニはマセラティやブガッティを経て、1995年にランボルギーニ入社。以来様々なモデルの開発に参加してきた。今後、モータースポーツの分野でその辣腕を奮っていくことになる。

これまでチーフテクニカルオフィサーを務めてきたマウリツィオ・レッジャーニは、今回の人事でスクアドラコルセの副社長に就き、現在GTシリーズを中心に活動するランボルギーニのモータースポーツ部門の副社長として、今後どのような活動を行なっていくか全体的な方向性を決定していくことになる。

レッジャーニは、1995年の入社以来ムルシエラゴのプロジェクトリーダーをはじめ様々なプロジェクトを担当。2006年からチーフテクニカルオフィサーとしてランボルギーニの技術部門を率いてきたが、レッジャーニがスクアドラコルセに加入することは、電動化や持続可能性が重視されるなかでもランボルギーニがモータースポーツを重視する姿勢の現れだと言えるだろう。

ランボルギーニの会長兼CEOを務めるステファン・ヴィンケルマンは、今回の新たな人事について次のように説明する。

「マウリツィオ・レッジャーニは、ランボルギーニが今日のような成功を収めるまで数多くの重要な決定を後押ししてきた人物です。彼はアヴェンタドール、ウラカン、ウルス、カウンタック LPI 800-4まで、ランボルギーニの歴史に刻まれた車種の生みの親なのです」

「彼の先駆的なビジョンは、1963年以来、革新を求めてきたランボルギーニのDNAに継続性を与えてきました。自動車分野における彼の素晴らしい経験は、私たちがこれまでも重視してきた戦略分野のひとつ、モータースポーツを支えることになるでしょう」

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