プレイバック! 東京オートサロン2022【BBS Japan】

F1への独占供給が始まる、BBSジャパンの“いまとこれから” 【BBS Japan:東京オートサロン2022】

東京オートサロン2022、BBSジャパンの出展ブース
例年とは違ってレーシングカーばかりを集めたブースになったBBSジャパン。会期中はBBSジャパン製ホイールを履いて闘うレーシングドライバーたちによるトークショーが実施された。
2年ぶりに開催された東京オートサロン2022。今回も魅力的かつ個性的なメイクスが多数出展され、クルマ趣味の多様性と可能性を存分にアピールしていた。ここでは会場で見かけた多くの出展から、GENROQ Webが厳選したモデルを紹介していく。

BBS Japan
SUPER-GT GT500 / Inter Proto kuruma / VITA-01

F1、NASCARへの独占供給が始まる

東京オートサロン2022、BBSジャパンの出展ブース
上段にあるのはF1と同じく、2022年からワンメイク供給が開始されることになったNASCAR用18インチホイール。その下には既存製品の新色や追加サイズなどが並ぶ。

ガラリとその雰囲気を変え、レーシングカーばかりを並べたブースレイアウトだったのには理由がある。それは初日に実施されたプレス・カンファレンスで示された。

2022年からBBSジャパンは、F1とNASCARへホイールを独占供給する。F1は13インチから18インチへとレギュレーション変更されるタイミングで、BBSのワンメイク体制となった。NASCARにしても5ホールからセンターロック化されるレギュレーションの変更を受けて、同じくBBSジャパンがすべてのマシンへ供給することになった。

なおかつ長年取り組むSUPER GTでは、2021年のGT300クラスでチャンピオンまで獲得している。BBSジャパンにとっては、すべての足並みが揃った、この上なくいいタイミングだ。ブースにレーシングカーばかりを並べたことも頷ける。

F1やNASCARだけでなく、SUPER GT(GT500、GT300)、スーパー耐久、インタープロトシリーズ、KYOJOカップなど、あらゆるカテゴリーを支え続けることも訴えられた。トップカテゴリーからアマチュア参加型まで、すべてを網羅する姿勢である。リアルなモータースポーツばかりか、FIAグランツーリスモ・チャンピオンシップのオフィシャルパートナーを務めるなど、e-Sportsにも積極的なのが興味深い。若年層を中心に、より幅広い層にBBSブランドを訴えるような施策のひとつだ。

「最高のお気に入り」に込められた意味

東京オートサロン2022、BBSジャパンの出展ブース
F1は2022年に13インチから18インチに変更される。それに伴い、BBSのワンメイク体制になることが発表された。ホイールにロゴは入らないものの「BBSジャパン製であることを公言できる」のは、サプライヤーとしては異例なことだという。

しかし、モータースポーツ活動だけを捉えていては、BBSジャパンの未来を見誤る。彼らはオートサロンでの発表に合わせて、ブランドメッセージを一新していた。

その言葉とは「最高のお気に入り」。己の製法や技法を直接的に訴えるのではなく、モータースポーツ直系の技術を自慢するのでもない。ユーザーに「最高のお気に入り」と言ってもらえるような製品であるべきだという、ダイレクトなメッセージだった。

東京オートサロン2022、BBSジャパンの出展ブース
2021年7月にBBSジャパンの代表取締役社長に就任した北 秀孝氏。過去には建設機械最大手の小松製作所で製品評価や販売促進などの業務を経験。常にグローバルな視点を持つ。

新しいブランドメッセージは、2021年7月に新たにBBSジャパンの代表取締役社長に就任した、北 秀孝氏の考え方に起因する。

「我々には鍛造製法を筆頭に、優れた技術やインフラを持ち、半世紀かけて培ったブランド力もあると自負しています。モータースポーツの世界では、しっかりと結果がついてきています。しかし、そこに甘んじて一瞬たりとも胡座をかいていては未来はない。我々自身に誇りを持ちながらも、常に謙虚な気持ちを忘れてはならない」

自らのブランド力や技術力を自認しながらも奢ることなく、ひたむきな努力を続けて「最高のお気に入り」を提供したい。同時に、BBS自身にとっても「最高のお気に入り」でなければ、決して世には出さないという、己を戒める意味もあった。

「BBSの新章」を象徴するニューモデル

ブースに飾られたホイールは、そのどれもが注目に値する。冒頭に触れたF1、NASCAR用のレーシングホイールのほか、RI-AやRI-D、SUPER0-RSの新色や、RE-V7の19インチ、ハイエース用(6ホール)向けプロトタイプなどが公開された。そのどれもが、新しいブランドメッセージとともに、これからモータースポーツシーンや、カスタムシーンを賑わせることになるだろう。

「モータースポーツの世界では、これを逃せば二度とないと思えるチャンスに恵まれたと思っています。しかし、それを活かすも殺すも我々次第。全身全霊をかけてブランドを訴えながら、インフラを拡充し、根底にある技術も深化させていきたい」と語る北社長の言葉を前に、BBSジャパンの未来には新たな世界が拡がっていると確信した。

REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)

【関連リンク】
・BBSジャパン
https://bbs-japan.co.jp

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