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Porsche 99X Electric
ウェーレインがポール・トゥ・フィニッシュ

第3戦メキシコシティE-Prixの舞台となったエルマノス・ロドリゲス・サーキットは、全長2.606kmで有名なフォロ・ソル野球スタジアムエリアを走行する。ポルシェとしては2020年のデビューシーズンに、フォーミュラEで初のポールポジションを獲得したゲンの良いサーキットだ。
94号車のポルシェ 99X エレクトリックをドライブするパスカル・ウェーレインは、予選においてポールポジションを獲得。2月12日の決勝レースでは一時3番手に順位を落としながらも、チームが抜群のレースマネージメントを駆使してトップフィニッシュ。ポルシェに待望のフォーミュラE初勝利をもたらした。
レース後、ウェーレインは愛機のポルシェ 99X エレクトリックに駆け上がり、喜びを爆発させた。
「過去に2度、メキシコでは勝利に近づいたことがあったので、今回は良い仕事ができたことを喜んでいます。スタート当初は厳しい場面もありましたが、チームが晴らしいレースプランを遂行してくれました」
「新たなシーズンを迎え、もちろんプレッシャーはありました。でも、決して希望を捨てず、自分たちには良いパッケージがあること、そしてレースウィークを完璧にまとめることができれば勝てることが分かっていました。それが今日、実現したのです。この勝利が、チームに新たな自信を与えてくれることを願っています。この勢いを次のレースにつなげることができれば、これからは少し楽に戦えるようになるかもしれません」
歴史的な1-2フィニッシュを演出したロッテラー

36号車をドライブしたチームメイトのアンドレ・ロッテラーは3番グリッドからスタート。レース中は4番手を走行するシーンもあったが、こちらも抜群のレースマネージメントにより、ウェーレインに続く2位でフィニッシュした。
今回のリザルトは、ポルシェにとってフォーミュラE初勝利を1-2フィニッシュで飾るという完璧なレースになった。結果、チームズランキングでTAGホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームは、ヴェンチュリー、メルセデスに続く3位。ドライバーズランキングではウェーレインが3位、ロッテラーが同ポイントの4位につけている。
ポルシェの1-2フィニッシュに大きく貢献したベテランのロッテラーは、次のようにレースを振り返った。
「チームにとって素晴らしい結果になりましたね。ここまでチーム全員がハードワークを行ってきました。浮き沈みの激しい昨シーズンは、私たちにとっても決して楽なものではありませんでした。今シーズンはここまですべてがうまくいっています。2台ともプラクティス1回目からよく走っていました。今回の1-2フィニッシュで、タイトルを真剣に狙えることが証明できました」