アストンマーティン、2022年のF1グランプリ12戦にオフィシャルカーを提供

アストンマーティン、2022年シーズンのF1をセーフティカー&メディカルカーでサポート

2022年のF1グランプリで使用される、DBX メディカルカーとヴァンテージ セーフティカー。
2022年のF1グランプリで使用される、DBX メディカルカーとヴァンテージ セーフティカー。
アストンマーティンは、2021年に続き2022年シーズンもFIAフォーミュラ1(F1)世界選手権に、オフィシャルセーフティカーとメディカルカーを供給する。新たなマシン規定が導入される22年シーズンに向けて、アストンマーティンは、ヴァンテージ セーフティカーとDBX メディカルカーの最後の仕上げを行っている。

Aston Martin DBX Medicalcar / Vantage Safetycar

第3戦オーストラリアGPから12戦に登場

2022年のF1グランプリで使用される、DBX メディカルカーと、ヴァンキッシュ セーフティカー。
2021年シーズンからF1に投入されたヴァンテージ セーフティカーとDBX メディカルカー。2022年は第3戦オーストラリアGPから登場し、12戦で使用される。

アストンマーティンのセーフティカーとメディカルカーは、第3戦オーストラリアGPを皮切りに、全22戦のうち12戦で使用される予定。公式車両として使用されるヴァンテージとDBXは、2月10日に行われた「アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チーム」のローンチイベントで公開されたニューマシン「AMR22」と同様に、22年仕様のアストンマーティン・レーシング・グリーンで仕立てられた。

2021年シーズンのF1で使用されたアストンマーティン ヴァンテージ セーフティカーは、「ヴァンテージ F1 エディション」にインスピレーションを与え、これまでで最も速く、かつサーキットに特化したパフォーマンスとダイナミズムを究極に表現したモデルだった。

アストンマーティン・ラゴンダのトビアス・ムアースCEOは、2022年もアストンマーティン製車両がオフィシャルカーとして使用されることに喜びを隠さない。

「アストンマーティンの車両が、F1グランプリにおいて重要な役割を担っていることを、私自身はもちろん会社全体が誇りに感じています。ヴァンテージとDBXは、今シーズンの12グランプリに登場します。アクシデントで活躍する車両ですので、レースであまり出番がないことを祈るばかりです。ただ、F1が新しい時代に入ると、また忙しくなることは誰もが知っていることでしょう。私たちは、そのショーの一部になれることに興奮しています!」

ヴァンテージのレース仕様からフィードバック

2022年のF1グランプリで使用される、ヴァンキッシュ セーフティカー。
20年以上の経験を持つセーフティカードライバーのベルント・マイレンダーがステアリングを握るヴァンテージは、アストンマーティンのGTレースプログラムで得たノウハウが投入されている。

ヴァンテージ セーフティカーは、アストンマーティンの本社開発チームが、FIAと共同で開発した唯一無二の車両。FIAの公式セーフティカードライバーとして、20年以上の経験を持つベルント・マイレンダーがステアリングを握る。

ル・マン24時間レースをはじめ、世界中のGTレースで活躍するヴァンテージで得たノウハウを活かし、セーフティカーというグランプリでの重責を果たすために、究極のスピードとハンドリングが追求された。F1マシンと同じ専用カラーリング、ボディサイドに取り付けられた無線用アンテナ、LEDリヤナンバープレート、そしてアストンマーティンが独自に開発したルーフマウントのLEDライトバーが、その特徴となる。

コクピットにはF1マシンと同じ6点式ハーネスを装備するFIA認証レーシングシートを装着。ダッシュボードには新たに2基の専用ディスプレイが取り付けられており、ドライバーとコ・ドライバーに対してライブのテレビ映像と最新のラップタイム、走行する車両の位置など様々な情報が提供される。

DBX707に活かされたメディカルカーのノウハウ

2022年のF1グランプリで使用される、DBX メディカルカー。
アクシデントが起こった際にドクターを乗せて現場に急行するDBX メディカルカーで得たデータが、ハイパフォーマンス仕様「DBX707」にも活かされている。

DBX メディカルカーの最高出力は550ps・最大トルクは700Nm。0-100km/h加速はわずか4.5秒で、最高速度は約290km/hに達する。アラン・ヴァン・デル・メルヴェがドライブし、FIA医療救助コーディネーターのイアン・ロバーツ博士をアクシデント現場へといち早く運び届ける。

632リットルものトランクスペースを持つDBXのラゲッジスペースには、大型の医療バッグ、AED(自動体外式除細動器)、消火器2台、火傷対応キットなどといった大量の装備類を搭載。 リヤシート中央席は取り除かれて4人乗りとなり、それぞれの位置に6ポイントのセーフティハーネスを備えたスポーツバケットシートが装着された。

ヴァンテージ セーフティカーと同様、ダッシュボードには2基のスクリーンが設置されており、レースのライブ映像を映し出す。もう1基のスクリーンには各ドライバーが装着するレーシング・グローブ(手袋)により計測された生理学的データをリアルタイムで表示。事故発生時に、ドライバーの状態について重要な情報がいち早く届けられる。

DBXをグランプリが行われる世界中のサーキットで走らせたことで、アストンマーティンのビークルダイナミクス部門に対し貴重なフィードバックがもたらされた。F1のレースウイークで集められたデータは、新型パフォーマンスSUV「DBX707」の開発にも活かされたという。

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