アストンマーティン初の量産PHEV用高性能バッテリーを開発

アストンマーティン、電動化を加速。新興バッテリーメーカーと協力関係を締結

アストンマーティンとの協業を発表した英国のバッテリーメーカー「ブリティッシュボルト」。
英国のバッテリーメーカー「ブリティッシュボルト」とアストンマーティンが協業を発表。100年以上の歴史を誇る名門ブランド・アストンマーティンの電動化はさらに加速する。
アストンマーティンは、英国の新興バッテリーメーカー「ブリティッシュボルト(Britishvolt)」社と共同で、高性能バッテリーセル技術を開発することで合意した。今後、ブリティッシュボルトと協力し、アストンマーティンは電動化を強力に推し進めていくことになる。

高いバッテリー技術を持つブリティッシュボルト

アストンマーティンとの協業を発表した英国のバッテリーメーカー「ブリティッシュボルト」。
2019年にオラル・ナジャリ(Orral Nadjari)によって設立されたブリティッシュボルトは、リチウムイオンバッテリー技術に関して、英国随一の高い技術力を持つ。

ブリティッシュボルトとの提携は、2025年にアストンマーティン初のフル電動モデルの発売に向けた施策となる。アストンマーティンは、美しいデザイン、究極のパーソナライゼーション、内燃機関やハイブリッドモデルで得た技術を電動モデルにも積極的に応用。さらにEVにおいては、サーキットにおける再現性、短い充電時間、高い航続距離などにおいて、新たなスタンダードを打ち立てることを目指している。

ブリティッシュボルトは2019年に設立された若い企業ながらも、リチウムイオン・バッテリーのセル技術に関して英国随一の高い技術力を持つ。今回の提携により、高性能モデル専用に設計された次世代バッテリーセルの生産の目処がたったことになる。

両社の共同研究開発チームは実用化を目指し、専用設計されたモジュールとバッテリーマネジメントシステムを含む、バッテリーパックの設計・開発を行う予定だ。

電動化を強力に推し進めるアストンマーティン

現在、電動化に向けたロードマップを制定し、積極的な電動化を進めるアストンマテーィン。500台が限定生産される「ヴァルハラ」に続き、2024年には初の量産PHEVモデルが投入される。
現在、電動化に向けたロードマップを制定し、積極的な電動化を進めるアストンマーティン。500台が限定生産される「ヴァルハラ」に続き、2024年には初の量産PHEVモデルが投入される予定だ。

現在、アストンマーティンは、内燃機関に代わるパワートレインの開発を精力的に続けている。電動化に向けたロードマップを掲げ、500台限定で製造されるPHEVハイパースポーツ「ヴァルハラ」に続く、初の量産プラグインハイブリッドモデルを2024年初頭から生産。2026年までに、アストンマーティンの全車種に電動パワートレインのオプションを設定し、2030年までにラインナップの完全な電動化達成を目標としている。

今回発表されたブリティッシュボルトとの協業は、アストンマーティンがメルセデス・ベンツAGとの間で締結している戦略的技術提携を補完することになる。アストンマーティン・ラゴンダのトビアス・ムアースCEOは、ブリティッシュボルトとの提携について、次のように説明する。

「この強力なコラボレーションは、アストンマーティンが109年にわたって培った高い技術力と、急成長を遂げている英国発のテクノロジービジネスが持つ専門知識を融合させるものです」

「ブリティッシュボルトと協力することで、アストンマーティンの電動モデルは、自動車業界に新たなベンチマークを打ち立てる新技術を生み出せると確信しています。この技術は高性能とラグジュアリー、そして最高水準の持続可能性という、アストンマーティンの評判に見合うものとなるでしょう」

「今回のパートナーシップにより、株主であるメルセデス・ベンツAGとの緊密な戦略的関係を補完し、アストンマーティンは電動化の選択肢を広げる技術へのアクセスをさらに得ることができます」

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