目次
Jaguar Vision Gran Turismo Roaster
3台目の「ビジョン グランツーリスモ」がデビュー
ビジョン グランツーリスモ ロードスターは、「ビジョン グランツーリスモ クーペ」「ビジョン グランツーリスモ SV」に続く、ジャガーの最新バーチャル電動スポーツカー。2022年3月4日にソニー・インタラクティブエンタテインメントから、PS4/PS5用ゲームとして発売された『グランツーリスモ7』でデビューを飾った。
さらに、ジャガーのデザインチームは、『グランツーリスモ7』に登場するビジョン GTシリーズ3車種に向けて、新たな専用スペシャルリバリーを開発。ブラックとグレーをメインとする繊細なグラフィックは、それぞれのモデルが持つドラマチックで美しいデザインを強調している。
ジャガーDタイプをイメージしたエクステリア
ビジョン グランツーリスモ ロードスターは、ジャガーのモータースポーツを象徴するDタイプからインスピレーションを得た張りのある彫刻的なフォルムに、クーペからキャリーオーバーされたパワートレインを組み合わせたフル電動シングルシーターとなる。
ジャガー・アドバンスド・デザインのエクステリアデザイナー、オリバー・キャテル-フォードは、ビジョン グランツーリスモ ロードスターについて次のようにコメントした。
「カーデザイナーとして、『グランツーリスモ』シリーズに3台のバーチャルカーを送り出せるなんて、まるで夢のようです。 2019年にビジョン グランツーリスモ クーペ、2020年にビジョン グランツーリスモ SVを公開してからも、ロードスターを公開する際に3車種のフルラインナップをまとめて見せる完璧な方法を考えていました」
「今回、リリースされた最新作『グランツーリスモ7』は、そのための完璧な舞台となりました。視覚効果は劇的で、東京の夜の街からカリフォルニアのラグナセカ・レースウェイまで、世界中のあらゆるトラックやサーキットで、その美しさを発揮してくれるでしょう」
自動展開するバーティカルフィン
ビジョン グランツーリスモ ロードスターは3基の電動モーターを搭載し、最高出力1020ps(750kW)以上、最大トルク1200Nmの最大トルクを発揮。0-100km/h加速は2秒以下、最高速度は320km/h(200mph)を超えながら、卓越した乗り心地やハンドリング、俊敏性を実現している。
フォーミュラEに参戦するジャガー・レーシングの経験を活かして開発されたモーターは、フロントに1基、リヤに2基を配置。最先端のリチウムイオンバッテリーは、可能な限り低い位置に搭載された。これにより、低重心、低ロールセンター、50:50に近い重量配分など、優れたドライビングダイナミクスを手にしている。
エクステリアは、ビジョン グランツーリスモ クーペ、ビジョン グランツーリスモ SVに続き、流れるようなフォルムやドラマチックなライン、完璧なプロポーションが与えられた。今回、ロードスタースタイルを採用し、展開式のキャノピーの代わりにドライバーの正面にスウェプトバック・エアロスクリーンを装備している。
リヤセクションには、ル・マン24時間レースで3度の優勝を誇る「Dタイプ」の代名詞でもあるバーティカルフィンを採用。このクラシカルなフィンは、最新のCFDツールを用いて空力的に最適化されており、スピードが上がると自動的に展開し、ドラッグを最小限に抑えながら直進安定性を向上させることができる。
フィンにはユニオンジャックが刻まれ、LEDでさりげなく照らし出されるなど、ロードスターの美しいディテールのひとつとなっている。このテーマは、フロントフェンダーのハンドクラフト・レザーストラップやフロントグリルのアイコンである丸型ライトにも受け継がれている。
ビジョン グランツーリスモ SVもGTシリーズ初登場
また、ビジョン グランツーリスモ SVが『グランツーリスモ7』から、初めてゲーム内でドライブできるようになった。
2020年12月に初公開されたビジョン グランツーリスモ SVは、極限のパフォーマンス、トラクション、高速安定性を実現した、電動バーチャル耐久レーシングカー。ジャガー・レーシングが開発した電動モーターを前後に4基搭載し、最高出力1903ps(1400kW)を発揮。0-100mph加速がわずか1.65秒、最高速度は410km/h(255mph)にまで達する。