『カーズ』に登場したポルシェ 911が公道走行可能なワンオフモデル化!

ポルシェ、映画『カーズ』に登場する「サリー・カレラ」を実車化! オークションに出品し収益は女性とウクライナ支援に

ポルシェとピクサーのプロジェクトが進行中
『カーズ』に登場した2002年式ポルシェ 911を実車化すべく、ポルシェとピクサーのプロジェクトが進行中。
ピクサー・アニメーション・スタジオの人気作品『カーズ(Cars)』シリーズ。ここに登場するサリー・カレラのデビュー20周年を記念して、ポルシェは数ヵ月前からチャリティオークション用のユニークなクルマを製作してきた。このオークションで得られた収益は、ガールズ・インク(Girls Inc.)による少女及び若い女性のための人生を変えるプログラムや、さらに国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)がウクライナでの紛争の影響を受けた子供たちとその家族を支援するために役立てられる予定だ。

人を助けるために奔走していた「サリー・カレラ」

『カーズ』に登場した2002年式ポルシェ 911を実写化すべく、ポルシェとピクサーのプロジェクトが進行中。
2006年に公開された『カーズ』に登場するサリー・カレラは、街の人を助ける弁護士として活躍する。

ピクサー・アニメーション・スタジオとポルシェは、「ガールズ・インク(Girls Inc.)」と「国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)」の活動を長期的に支援するため、『カーズ』作品内に登場する「サリー・カレラ」を実現するユニークなプロジェクトを進めている。実際に公道走行可能なサリー・カレラをたった1台のみ作ろうとしているのだ。

ディズニーとピクサーがシリーズを展開する『カーズ』の世界において、サリー・カレラはカリフォルニア出身の美しい2002年式ポルシェ 911 カレラとして登場。高速道路での生活に疲れ、ラジエーター・スプリングスの小さな街で新たなスタートを切ることになる。

作品内でサリー・カレラは街の弁護士であり、ラジエーター・スプリングスが「地図へと戻る」ために献身的な役割を果たしていた。彼女は常に変化をもたらすこと、つまり手助けをすることに努めていたのである。

ピクサーとポルシェがサリーを公道走行可能に

『カーズ』に登場した2002年式ポルシェ 911を実写化すべく、ポルシェとピクサーのプロジェクトが進行中。
2002年式のサリー・カレラが2022年に20周年を迎えることを受けて、ピクサーとポルシェは現実化プロジェクトを立ち上げた。

この数ヵ月、2002年式911 カレラであるサリー・カレラの誕生20周年を記念し、このユニークなプロジェクトが進められてきた。『カーズ』のプロダクションデザイナーのボブ・ポーリー(Bob Pauley)、クリエイティブディレクターのジェイ・ワード(Jay Ward)率いるピクサー・アニメーション・スタジオ、ヴァイザッハのスタイル・ポルシェ、シュトゥットガルトのポルシェ・エクスクルーシブ・マニュファクチュールが共同で、このアニバーサリープログラムに取り組んでいる。

そして、この楽しい「もしも」を実現するプロジェクトが、新たな目的を持つことになった。ピクサー・アニメーション・スタジオのジェイ・ワードは次のように説明する。

「自分たちが取り組んでいるプロジェクトを活かして資金調達ができるかもしれないと、チームが気づいたのです。このプロジェクトは、サリー・カレラのキャラクターが人助けに熱心であるという前提で始まりました。それが20年経った今でも続くのは、とても正しいことだと思います」

「サリー・カレラという特別なキャラクターをイメージした、公道走行可能な新型ポルシェ 911を世界で初めて製作することになりました。サリーは、たった1台しか作りません。このクルマはオークションにかけられ、その収益はすべて子供たちのために使われます。ガールズ・インクを通じてアメリカの若い女性のための教育プログラム、そして女性と子供を中心としたウクライナから逃れてきた難民支援に使われる予定です」

収益金でガールズ・インクとUNHCRを支援

『カーズ』に登場した2002年式ポルシェ 911を実写化すべく、ポルシェとピクサーのプロジェクトが進行中。
当初、ガールズ・インクへの寄付が決まっていたが、昨今のウクライナ情勢を受けて、難民を支援する国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)への支援も決まった。

現行ポルシェ 911をベースに製作された公道走行仕様の「サリー・カレラ」は、完成後にチャリティオークションへ出品され、その収益がウクライナの難民を支援するUNHCRと、ガールズ・インクに寄付される。UNHCRアメリカの上級ディレクター兼CEOのアン・マリー・グレイは、今回の取り組みについて次のようにコメントした。

「ウクライナからの脱出を余儀なくされた人々の大半は女性と子供です。そして、同伴者のいない子供や親と離ればなれになった子供たちも少なくありません。ポルシェやピクサー・アニメーション・スタジオのような企業が、今後数ヵ月間、彼らの安全と保護を確保するために寛大な支援をしてくれたことで、希望が持てるようになるでしょう」

この取り組みは、すでにポルシェによって行われた寄付を補完するものとなる。先週、ポルシェはロシアのウクライナ侵攻によって人道的危機の影響を受けている人々への緊急支援のため100万ユーロを寄付した。

製作が続く世界にたった1台のサリー・カレラ

『カーズ』に登場した2002年式ポルシェ 911を実車化すべく、ポルシェとピクサーのプロジェクトが進行中。
現在、サリー・カレラの製作が続けられており、オークションの詳細は年内にも発表される予定となっている。

ピクサーとポルシェは、単にアニメーションのサリー・カレラのコピーではなく、サリーにインスパイアされて製作された公道走行可能なクルマを作ろうとしている。実際に最新の911としてツッフェンハウゼンのファクトリーで生産された後、RMサザビーズによってオークションにかけられる予定だ。 

さらにポルシェ・デザインは、オークションに出品される911に合わせて1点物の時計も製作する。このタイムピースはサリー・カレラのユニークなスタイリングを反映し、多くの特注パーツを用いてこのプロジェクトにふさわしい特別な一品に仕上げられるという。

このプロジェクトを主導するポルシェ・ノースアメリカのクジェル・グルナーCEOは、今回のプロジェクトの意義を次のように説明する。

「私の娘たちもサリー・カレラを見て育ちました。彼女の生誕20周年という記念日に、他の人の役に立つ有意義なプロジェクトを進められるのは素晴らしいことです。サリーのスピリットを新しい911に反映させるのは、とても興味深いプロジェクトになりました。これは私たちの世界に向けたスポーツカーであり、運転して楽しむためのものです。 しかしサリーのようにその目的は他の人を助けることにあります。それが、このクルマを特別なものにしているのです」

公道走行可能なサリー・カレラに関する詳細や、オークションの開催時期などは、プロジェクトの進行状況に応じて、2022年内に発表される予定だ。

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