“ロータス最後の内燃機関車”、エミーラの直4搭載モデルは360馬力を発生!

ロータス エミーラ、直4モデルに詳報!AMG製4気筒を積んだエントリーモデルの本国価格は邦貨約937万円から

ロータス エミーラの直4ターボ搭載モデル。トップビュー
ロータスは2022年3月16日、イギリス本国で最新ミッドシップスポーツカー、エミーラの直4版“ファーストエディション”を発表した。現地では、先行して2022年4月8日より予約の受付がスタートする。
ロータスは2022年3月16日、直4エンジン仕様のミッドシップスポーツ「エミーラ」の詳細を発表した。AMGから供給を受けるM139型2.0リッター直列4気筒ターボは360馬力を発生。限定モデルのファーストエディションは、2022年4月8日よりイギリス本国で予約受付を開始する。

Lotus Emira

世界中から注文が殺到するロータス最後の内燃機関車

ロータス エミーラの直4ターボ搭載モデル。Cピラー
AMG製直4ターボを搭載したロータス エミーラの“ファーストエディション”。Cピラーには限定仕様の証となる特別なプレートが装着される。

内燃機関を搭載する最後のロータスとして注目を集めているエミーラに、直4ターボ搭載モデルが追加された。AMGのA 45やCLA 45に搭載されているM139型2.0リッター直列4気筒ターボを搭載し、最高出力は360hp/430Nmを実現。まずは、イギリス本国内にて導入記念限定仕様となる“ファーストエディション”の予約受付を2022年4月8日からスタートする。

トヨタ製のスーパーチャージドV6エンジン(2GR-FE型)を搭載したエミーラの“ファーストエディション”は、先行して受注をスタートしている。事前の想定を大きく上回るほどの勢いで、世界中から注文が殺到。先ごろプロトタイプの試乗インプレッションがメディアに公開され始めたたことも後押しし、エミーラに関する問い合わせは175%アップ、公式ウェブサイトのトラフィックも先週時点で50%増加したという。

AMG曰く「世界一パワフルな量産直4ターボ」

ロータス エミーラの直4ターボ搭載モデル。正面ビュー
AMG製直4ターボを搭載したロータス エミーラの“ファーストエディション”。下周りのエアロパーツをグロスブラック仕上げとする「ロワーブラックパック」が標準装備となる。

搭載するのは、エミーラ向けに特別に生産されるAMG製のM139型2.0リッター直列4気筒直噴ターボユニット。車体へミッドマウントするのに合わせてハードウェアは適宜変更されており、ソフトウェアもロータスのキャラクターに合わせて改良が施されている。

“量産4気筒ターボエンジンとしては世界一パワフル”とAMGが謳うM139型ユニットは、ツインスクロールのターボチャージャーやツインインジェクション、CAMTRONICといった革新機構を積極的に採用。ほとんどターボラグを感じさせず、どこまでも力強く吹け上がっていくかのような痛快なフィールを提供する。エキゾーストシステムに関しては、ロータスのエンジニアがエミーラ専用に設計したものを採用しているという。

ロータス初のパドルシフト付き8速DCT

ロータス エミーラの直4ターボ搭載モデル。フロントビュー
AMG製直4ターボを搭載したロータス エミーラの“ファーストエディション”。最高出力360hp/最大トルク420Nmを発生する。

トランスミッションは、ロータスとしては初となるパドルシフト付き8速DCT(デュアル クラッチ トランスミッション)が標準装備となる。AMGと共同で後輪駆動向けに改良したうえで、ロータスらしい特性を実現するべくヘセルの開発チームによってチューニングが加えられたという。

ファーストエディションには専用のエンジンカバーとCピラーバッジを採用。V6のファーストエディションと同様に、充実した標準装備はもちろん、“無償”で様々な内装材や仕上げを選択することも可能になっている。

充実装備がほぼ標準搭載となる“ファーストエディション”

ロータス エミーラの直4ターボ搭載モデル。リヤビュー
AMG製直4ターボを搭載したロータス エミーラの“ファーストエディション”。トヨタ製V6モデルが6速MTもしくは6速ATを用意する一方、AMG製直4モデルには8速DCTを組み合わせる。

足元にはVスポークデザインの超軽量20インチ鍛造ホイールを装備。さらに、レッド/ブラック/イエロー/シルバーから選べるブランドロゴ入りカラードキャリパーや、タイヤ空気圧モニタリングシステムも用意した。タイヤはグッドイヤー イーグル F1 スーパースポーツ、もしくはミシュラン パイロット スポーツ カップ 2から選択可能。

ボディカラーはセネカブルー/マグマレッド/ヘセルイエロー/ダークヴァーダント(緑)/シャドウグレー/ニンバスグレーの6色展開となっている。すべてのライトはLEDがスタンダードで、チタン製エキゾーストフィニッシャーや電動格納式サイドミラー、リヤパーキングセンサーも全車に採用。フロントスプリッターやサイドシル、リヤディフューザーなどのエアロパーツがグロスブラック仕上げになる「ロワーブラックパック」も標準装備とした。

インテリアには7色をラインナップ。レッド、ブラック、グレー、タンのナッパレザーに加えて、赤/黄/グレーいずれかのステッチを組み合わせたブラックのアルカンターラから選択することができる。また、12ウェイ調整機構とヒーター機構が付いたシートや、クルーズコントロール、キーレスシステム、音声認識機能、走行モード切替機構、Apple CarPlay/Android Auto対応ユニット、デジタルメーター、センタータッチスクリーン、マルチファンクションステアリングホイールといった現代的デバイスはすべて標準として備えている。

2023年にはカタログモデルの販売も本格始動

エミーラ“ファーストエディション”の本国価格は7万1995ポンド(約1125万円)で、イギリスでは2022年4月8日からウェブサイトを通じて予約申し込みが可能になる。早ければ年末までにデリバリーがスタートする模様だ。

直4を搭載したエミーラのエントリーグレードの車両価格は、5万9995ポンド(約937万円)から。いわゆるカタログモデルは2022年中に詳細な装備・スペックをアナウンスし、2023年春より販売を開始する予定となっている。一方、V6モデルのエントリーグレードは6万4995ポンド(約1015万円)からとなり、2023年1月に販売をスタートする計画。今後も新規ボディカラーの追加やユニークなオプション体系など、種々の情報が逐次アップデートされる模様である。

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著者プロフィール

三代やよい 近影

三代やよい

東京生まれ。青山学院女子短期大学英米文学科卒業後、自動車メーカー広報部勤務。編集プロダクション…