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ロールとマンタイが若きドライバーを特訓?

ハイザー・モンキーズの最新曲『TF Song』のミュージックビデオは、ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェや近隣地域を舞台に撮影。サーキットドライビングの楽しさと、安全性をテーマに制作された。この曲の収益は、ニュルブルクリンクを拠点とする障害児支援チャリティ基金に寄付される。
『TF Song』はカントリーロック調のポップソングで、ミュージックビデオでは主人公であるボーイズレーサーの成長をユーモラスに描く。動画内ではマンタイとロールが、ニュルブルクリンクをアタックしようとする主人公に、ドライビングトレーニングを行っている。
マンタイが初めてポルシェ・スーパーカップのタイトルを獲得したポルシェ 964をはじめ、イェーガーマイスターのフォルクスワーゲン ゴルフや、ヴァリアント・エコセのアストンマーティン ヴァンテージ など、チューンドカーも数多く登場している。
モータースポーツを愛するハイザーモンキーズ

ハイザーモンキーズは、ウィーン、マンチェスター、ロンドン出身のメンバーからなる、3ピースロックバンド。ドラムのレオ・ウィラートは「ポルシェ・チャレンジ・ミドルイースト」のチャンピオンで、キーボードのクリスチャン・エイグナーは「デペッシュ・モード」のサポートドラマー/キーボードとしても活躍している。
この曲を書いたリードシンガーのジョーイは、ポルシェ 911 GT3 Cupを駆ってル・マン・クラシックに参戦したこともある生粋のモータースポーツファン。彼は今回『TF Song』を制作した理由を次のように説明した。
「12年前に初めてニュルブルクリンクを訪れた時、駐車場を歩いているだけでこのサーキットの虜になりました。ただ、当時はこのサーキットがどれほどチャレンジングで危険な場所かも分かっていませんでした。ここはとても不思議な場所で、人々はとても温かく、レース期間中の忙しい土曜日には、まるでカーニバルのような雰囲気になることもあります」
「ここで重大なアクシデントが起こったら、あるいは地元の道路で事故が起きたら、クルマに乗っている人だけでなく、ニュルブルクリンクそのものが悪い影響を受けるでしょう。モータースポーツが受け入れられるには、危険性を理解し安全を尊重しなければなりません」
「この安全へのリスペクトがなければ、関連企業はつぶれ、人々は土地を離れ、この場所が持つ魔法が消えてしまいます。今回制作した『TF Song』は、曲やMVを楽しんでもらうだけでなく、この地を訪れることがいかに恵まれたことであるかを考えるきっかけになってくれればと思っています」