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Aston Martin Vantage GT3
ワークスドライバーを揃えた強力な布陣
アストンマーティン・レーシングのパートナーチームであるビーチディーン AMRは、2022年にその協力関係を拡大。トップレベルの国際耐久シリーズにフルタイムで復帰し、プロクラスにアストンマーティンのワークスドライバーを擁して参戦を決めた。これはSROモータースポーツグループが管轄するGTシリーズに、アストンマーティンがオールワークス・ラインナップを採用する初めてのケースとなる。
FIA世界耐久GT選手権のダブルチャンピオンであるニッキー・ティームとマルコ・ソーレンセンは、プロ・クラスにエントリーする95号車のヴァンテージ GT3をドライブ。エースコンビは選手権タイトルの獲得と、シリーズの頂点であるスパ24時間レースの総合優勝を目指す。また、ロングディスタンスのレースでは、ル・マン24時間レースでの勝利経験を持つマキシム・マルタンもチームに加わる。
2台目はオーナードライバーのハワードがドライブ
プロ・アマゴールドカップにエントリーする97号車のヴァンテージ GT3は、チーム代表で2度の英国GTチャンピオン、2016年欧州ル・マン・シリーズのタイトル獲得者でもあるアンドリュー・ハワード、ワークスドライバーのバレンティン=ハッセ・クロー、2020年のGT4ヨーロピアン・シルバーカップ選手権で優勝したテオ・ヌエットという強力なライナップが完成した。
ハッセ・クローは、2020年にアストンマーティンが展開する「AMRアカデミー」を首席で卒業。2020年シーズンから、アストンマーティンのパートナーチームのラインナップに参加、ヴァンテージ GT3やヴァンテージ GT4をドライブし、多くの経験積んできた。
ビーチディーン AMRチーム代表であり、97号車のドライバーも務めるアンドリュー・ハワードは、ビッグプロジェクトに興奮を隠さない。
「アストンマーティン・レーシングの最長のパートナーチームとして、ビーチディーン AMRはヴァンテージで誇るべき実績を残してきました。私個人としても強い思い入れのあるブランドですし、これにアストンマーティンの意欲が組み合わされ、GTワールドシリーズ耐久カップに参戦することになりました]
「これは私たちにとって新たな章の始まりです。アストンマーティンの協力のもと、世界で最もコンペティティブなGTシリーズでヴァンテージ GT3のポテンシャルを最大限に発揮するつもりです」
4月3日にイモラ・サーキットで2022年が開幕
AMR パートナーレーシングのディレクター、ヒュー・タスカーはGTワールドシリーズ 耐久カップへの復帰について次のように説明する。
「GTワールドシリーズ 耐久カップは、アストンマーティンにとってまだ未完のプロジェクトです。これまでにも競争力のあるチームが参戦してきましたが、いくつかの理由でヴァンテージ GT3は必ずしも成功を収めることができませんでした」
「今回、ビーチディーン AMRと、2台の素晴らしいドライバーラインナップにより、安定した競争力を持ってシリーズに挑むことができます。ビーチディーン AMRは我々が最も長く共にしてきたパートナーであり、常に親密な関係を築いてきました。もちろん、ヴァンテージ GT3が厳しい戦いが予想されるGTシリーズで確固たる地位を築けるよう、あらゆる方法でチームをサポートしていきます」
2022年シーズンのファナテック GTワールドシリーズ 耐久カップは、4月3日にイタリアのイモラで開幕。第2戦ポール・リカール(6月5日)、第3戦スパ24時間(7月30~31日)、第4戦ホッケンハイム(9月4日)、第5戦バルセロナ(10月2日)と転戦する。