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Aston Martin Vantage GT3
2台体制で参戦するハート・オブ・レーシング
IMSAスプリントカップのチャンピオン「ハート・オブ・レーシング」は、2022年シーズンに向けて体制を拡大。2台のヴァンテージ GT3でのエントリーを決めた。
プロドライバーとワークスチーム向けの最上位部門「GTD PROクラス」は、アレックス・リベラスとロス・ガンが23号車のヴァンテージ GT3をドライブ。「GTDクラス」には、アストンマーティン・レーシングドライバー・アカデミー出身のロマン・デ・アンジェリスと、ワークスドライバーのマキシム・マーティン(BEL)が27号車で参戦する。
23号車が予選4番手からシーズン初勝利
予選クラス4番手からスタートした23号車のガンは、リズムを掴むのが難しいストリートサーキットで完璧なドライブを披露。ポールポジションのコルベットと、上位につけていたBMWが相次いでピットストップでトラブルに見舞われたことで、後半のスティントを担当したリベラスが主導権を握り、見事トップフィニッシュを果たした。
一方、予選7番手からスタートした27号車は、素晴らしいペースによりクラストップに浮上。しかし、優勝を目前にしていた49周目、ウォールにヒットし、リタイアに終わっている。
多くのメーカーのGT3マシンが顔を揃えたGTD PROクラスで初勝利を挙げたガンは、次のように喜びを語った。
「ハート・オブ・レーシングによる今シーズン初優勝を飾ることができて、すごく嬉しいです。今シーズンは挫折や不運が多く、厳しいスタートとなっていました。今回のレースでは幸運を活かすことができましたね」
「素晴らしい戦略、素晴らしいマシン、そして素晴らしいチームワークのおかげで、勝利を実現することができました。アレックス(リベラス)も最高のドライビングを見せてくれましたし、自分の担当スティントにも満足しています。ただ、これまでと同じように、改善できる点もいくつかあります、次戦のラグナセカではそれをクリアにして、今のポジティブな勢いを続けていきたいですね」