カルダレッリとペッパーが、ランボルギーニ ウラカン GT3 EVOで開幕戦を制圧

GTワールドチャレンジ・アメリカ 2022開幕! K-PAXレーシングのランボルギーニ ウラカン GT3 EVOが2連勝

GTワールドチャレンジ・アメリカ開幕戦ソノマで、圧倒的な強さをみせたK-PAXレーシングのウラカン GT3 EVO。
GTワールドチャレンジ・アメリカ開幕戦ソノマで、圧倒的な強さをみせたK-PAXレーシングのウラカン GT3 EVO。
4月14~17日、カリフォルニア州ソノマのソノマ・レースウェイにおいて、2022年シーズンの「GTワールドチャレンジ・アメリカ(GT World Challenge America powered by AWS)」開幕戦(第1戦/第2戦)が行われた。このレースにおいて、昨年のシリーズ王者であるK-PAXレーシングのランボルギーニ ウラカン GT3 EVOが、2連勝を飾った。

Lamborghini Huracan GT3 EVO

昨年の王者が開幕戦で見せつけた強さ

2021年のGTワールドチャレンジ・アメリカのシリーズチャンピオン、アンドレア・カルダレッリとジョーダン・ペッパーが開幕戦でも2連勝を飾った。
2021年のGTワールドチャレンジ・アメリカのシリーズチャンピオン、K-PAXレーシングの1号車は開幕戦で2連勝を飾った。

K-PAXレーシングのランボルギーニ ウラカン GT3 EVO 1号車をドライブしたアンドレア・カルダレッリとジョーダン・ペッパーは、第1戦でポール・トゥ・ウインを達成。さらに、第2戦はレース序盤に激しいバトルにを繰り広げながらも、抜群のピットワークにより2連勝を決めた。

完璧なシーズン開幕を飾ったジョーダン・ペッパーは、次のように喜びを語った。

「特に第2戦では、チームが素晴らしいピット戦略を採ってくれました。まさに完璧なタイミングです。このピットストップがあったからこそ、勝つことができましたね。私自身は、序盤はタイヤを温存することだけを考え、セーフティカー導入後はひたすらプッシュしました。 ウラカン GT3 EVOは信じられないようなパフォーマンスでしたし、ドライブも楽しかったです。素晴らしい仕事をしてくれたチームには感謝しかありません」

圧倒的なスピードでポール・トゥ・ウインを達成

刻一刻とコンディションが悪化した第1戦の予選において、早い段階で好タイムを記録したペッパーがポールポジションを獲得。レースでもポール・トゥ・ウインを達成している。
刻一刻とコンディションが悪化した第1戦の予選において、早い段階で好タイムを記録したペッパーがポールポジションを獲得。レースでもポール・トゥ・ウインを達成している。

4月16日に行われた予選は、トリッキーなウェットコンディションでの開催となった。予選1回目を担当したペッパーは刻々と雨が強さを増すなかで序盤に好タイムを記録。ライバルのメルセデスよりも3.594秒速いセンセーショナルなラップでポールポジションを獲得した。また、K-PAXレーシングのウラカン GT3 EVO 3号車をドライブしたミーシャ・ゴイクベルグは、5番手で予選を終えている。

続いて行われた予選2回目は、カルダレッリがドライブし、こちらはポールポジションのメルセデスにコンマ1秒届かず2番手グリッドを確保。ジャコモ・アルトエがドライブした3号車は3番手につけた。

第1戦のコンディションはドライ。第1戦でスタートドライバーを担当したペッパーは、抜群の蹴り出しからレースをリード。約17秒のリードを持ってカルダレッリへとバトンを渡す。レース後半もアクシデントが起こることがなかったため、カルダレッリはさらにリードを拡大し、2位に51.88秒の大差をつけて優勝を手にしている。

抜群のピット戦略で第2戦も制したK-PAXレーシング

予選2番手からトップのメルセデスを追った第2戦。抜群のタイミングでピットインを完了し、トップでコースに復帰を果たした。表彰台で笑顔をみせたアンドレア・カルダレッリ(左)とジョーダン・ペッパー(右)。
予選2番手からトップのメルセデスを追った第2戦。抜群のタイミングでピットインを完了し、トップでコースに復帰を果たした。表彰台で笑顔をみせたアンドレア・カルダレッリ(左)とジョーダン・ペッパー(右)。

第2戦、2番グリッドからスタートしたカルダレッリは、ファステストラップを刻みながら首位のメルセデスを追う。カルダレッリがプッシュを続け、コーナーで差を詰めるものの、ストレートスピードで勝るメルセデスをパスすることができない。一方、3号車はシケインでの軽いコースオフもあり、4番手にポジションを落としてしまった。

チームは綿密にピットのタイミングを練り、迅速なピット作業を繰り広げ、ペッパーにドライブをスイッチした段階で僅差ながらもトップに立ってみせた。残り35分の段階でアクシデントからセーフティカーが導入されたものの、その後もペッパーが安定したラップで21.753秒ものマージンを築き2連勝を飾った。また、レース終盤に挽回した3号車も3位を得ている。

タフなレースで連勝を飾ったカルダレッリは、次のようにレースを振り返った。

「私がドライブを担当した45分間、首位を追い続けましたが、オーバーテイクするための十分なスペースを見つけられませんでした。それもあって、スティントの終盤はタイヤを温存したのです。ピットストップで抜ければ・・・と考えていましたが、その通りになりました。本当はリスクを冒してでも、オーバーテイクしたかったんですけどね(笑)」

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