環境負荷の大幅な低減を進める、ベントレーの生産施設

ベントレー、製造段階で発生するCO2排出量を前年比70%以上削減に成功

カーボンニュートラル達成後も、さらに環境負荷低減の取り組みを進めるベントレーのクルー工場。
カーボンニュートラル達成後も、さらに環境負荷低減の取り組みを進めるベントレーのクルー工場。
ベントレーモーターズは、英国・クルーの「ドリームファクトリー」を、世界で最も持続可能な生産施設とするべく、様々な施策を導入している。今回発表された最新データによると、2021年は生産台数が前年比38.3%も増加したにもかかわらず、1台あたりの環境負荷を大幅に削減。2010年以来、車両1台あたりの環境負荷を合計で76.7%も抑制することに成功している。

1台あたりのエネルギー消費量を17%以上削減

カーボンニュートラル達成後も、さらに環境負荷低減の取り組みを進めるベントレーのクルー工場。
太陽光パネルの設置など、環境負荷を下げるべく導入された様々な施策により、クルーの「ドリームファクトリー」では1台あたりの製造に必要なエネルギー消費量を17%以上も削減することになった。

2010年以降、ベントレーはCO2削減とリサイクルの取り組みを進めており、クルーの本社工場において継続的に環境負荷の改善を進めてきた。2021年、クルー工場のCO2排出量は、敷地内物流にグリーンガスとバイオ燃料設備を導入したことにより、2020年の数値から70.2%も削減された。

また、工場内に設置された大規模な太陽光発電システムから生成されたエネルギーを使用することで、CO2排出量を改善。ベントレーは現在約3万1500枚のパネルで構成されている太陽光システムを、さらに拡張することを2022年1月に発表している。

これらの施策により、ベントレーの車両1台あたりの製造に関連するエネルギー消費量は2020年と比較して17.2%も減少。接着剤などに多く含まれる、揮発性有機化合物(VOC)も17.5%削減された。ベントレーは今後12ヵ月間、この数値をさらに削減するため、新たな技術に投資することも計画している。

初のBEV製造に向けて、25億ポンドの投資

カーボンニュートラル達成後も、さらに環境負荷低減の取り組みを進めるベントレーのクルー工場。
製造工程の環境負荷低減と共に、ラインナップの電動化を進めるベントレー。さらに現在開発中のBEVモデルの投入に合わせ、水リサイクルシステムの増設など製造施設に25億ポンドもの追加投資を決めている。

工場で使用される水の量は、主に雨水貯留施策への大規模な投資と、水リサイクルシステムの導入により、2021年には26.6%も削減。これは新型コロナウイルスのパンデミック時、在宅勤務の従業員の割合が増えたことによって工場内で使用されてきた水の使用量が減少したことも要因のひとつとなったという。

さらに、1日1800リットルの雨水を貯めることのできる第2タンクを、新たな車両最終仕上げエリア(Excellence Centre for Vehicle Finish)の屋根に設置。今後、新たなタンクが塗装工場の逆浸透膜浄水システムにも取り付けられる予定となっており、製造仕上げエリアのトイレへと直接水が供給される。

環境への影響をゼロにすべく施設への投資を拡大

カーボンニュートラル達成後も、さらに環境負荷低減の取り組みを進めるベントレーのクルー工場。
ベントレーのクルー工場では既に生産設備におけるカーボンニュートラルを達成しているが、さらなる環境負荷低減のため投資を続けている。

ベントレーモーターズの製造担当役員、ピーター・ボッシュは、環境問題に対する取り組みについて、次のように説明している。

「ビヨンド100戦略は、持続可能なラグジュアリーモビリティの実現において、ベントレーが世界的リーダーとなることを目指しています。製造現場において継続的に、廃棄物、水、エネルギーの使用量削減を進めてきたことで、毎年大きな変化をもたらしていることを最新データは示しています」

「私たちの工場はすでにカーボンニュートラルの状態にありますが、ドリームファクトリーのコンセプトは、環境への影響をゼロにすることです。2022年、さらにソーラーパネルを増設し、揮発性有機化合物の削減のための投資を行い、クルー工場を可能な限り持続可能な工場にする予定です」

「長期的には、2022年1月に発表した25億ポンドの投資により、ベントレーの製造施設をさらに変革していきます。クラフトマンシップ、お客様との対話、従業員体験というベントレー独自の要素を組み合わせ、最初のベントレー製BEV(バッテリー駆動電気自動車)のためのプラットフォームを構築していくことになります」

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