GM、2021年のサステナビリティ・レポートを公開

ゼネラルモーターズ、米国の製造拠点でEVの生産を大幅に拡大。2040年に向けたロードマップを公開

EV専用工場として生まれ変わったデトロイト・ハムトラック工場「ファクトリー・ゼロ」のオープン式典
EV専用工場として生まれ変わったデトロイト・ハムトラック工場「ファクトリー・ゼロ」のオープン式典に、GMC ハマーEVで登場したジョー・バイデン大統領。
ゼネラルモーターズ(GM)は4月28日、第12回「2021 サステナビリティ・レポート(2021 Sustainability Report)」を公開。電気自動車の販路拡大、自家用モデル以外の商用モデルの電動化、電気自動車への移行を含めた、包括的な気候変動対策に関する進捗状況を明らかにした。

GMC HUMMER EV

電動化に向けた取り組みを加速させるGM

2021年初頭、GMはカーボンニュートラルに向けた具体的なロードマップを発表。2035年までに投入される小型乗用モデルの排出ガスをゼロにし、2040年までに製品とオペレーションにおけるカーボンニュートラルを実現するという目標を設定した。

現在、GMはラインナップのフル電動化への移行を加速しており、2025年までに北米と中国それぞれにおいて100万台以上のEV生産規模実現を計画。ミシガン州デトロイトのハムトラック工場に22億ドルもの投資を行い、2021年11月にEV専用組み立て工場「ファクトリー・ゼロ(Factory ZERO)」を稼働させている。

従来のファクトリーにも莫大な資金を投入

GMはこれまで内燃機関モデルを製造していた拠点にも、EV製造のために大規模な投資を続けている。
GMはこれまで内燃機関モデルを製造していた拠点にもEV製造のために大規模な投資を続けている。写真はハマー EVの製造がスタートしたデトロイトの「ファクトリー・ゼロ」。

2022年1月、GMはミシガン州にある4つの製造拠点に70億ドルを投資。1000名の雇用維持に加えて、4000名の新規雇用を行うと発表した。この投資により、バッテリーセルと電動トラックの製造能力が大幅に向上。さらに、テネシー州スプリングヒルとオンタリオ州インガソールも、GMによる大規模な追加投資(2025年までにEVと自動運転車両関連に350億ドルを投資)を行い、EV関連製造拠点への転換を進めている。

 また、GMは2025年まで約7億5000万ドルを投じ、住宅・職場・公共エリアにおける充電ポイントを拡充する取り組みも開始した。GMのメアリー・バーラ会長兼CEOは、現在の状況について次のように説明する。

「ゼネラルモーターズは、現在、そして次の世代のために、より良い世界をつくる機会と責任を持って活動しています。私たちのグローバルチームは、ゼロエミッション、そしてラインナップの全電動化というビジョンを掲げているのです。そして、その目標を実現すべく、すべての人が真摯な姿勢で参加し、素晴らしいスピード感をもって取り組んでいます」

商用EVブランド「ブライトドロップ」を設立

2021年、GMは電動商用モデル専用ブランドの「ブライトドロップ(BrightDrop)」を設立。最初の顧客であるフェデックスに500台の「EV600」を納車している。
2021年、GMは電動商用モデル専用ブランドの「ブライトドロップ(BrightDrop)」を設立。最初の顧客であるフェデックスに500台の電動配送バン「EV600」を納車している。

また、GMは新たに商用電気自動車ブランド「ブライトドロップ(BrightDrop)」を2021年に設立している。ブライトドロップは電動配送トラックや電動バン、さらには自動制御で玄関まで荷物を運搬する電動配送パレットなどを開発・製造。すべて電動化された製品、ソフトウェア、サービスを提供し、配送業者や物流業者がより効率的に商品を運べるようにサポートを行う。

ブライトドロップは、最初の製品となる電動配送バン「EV600」を、物流最大手のフェデックスに納車。フェデックスにおいて500台が使用されるEV600は、LG化学と共同開発したバッテリーを搭載し、1回の充電で400kmの航続距離を実現する。2022年からは、フェデックスに加えて、他の物流企業や通販企業にも販売する予定となっている。

ピックアップや大型SUVの電動化を進めるGMは、ホンダとの共同開発でより小型で価格の安い電気自動車をラインナップに加える。

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