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初のクラス優勝から70周年を記念した動画企画
1951年以来、ル・マン24時間レースでは、毎年少なくとも1台のポルシェがスタートラインに立っている。ヴァイザッハを拠点とするスポーツカーメーカーは、フランスのサルト・サーキットを舞台にクラス優勝108回、総合優勝19回など、輝かしい戦績を残してきた。
初めてのクラス優勝から70年を迎える2021年の夏、ポルシェはル・マン24時間における「サクセスストーリー」をフィーチャーした6つエピソードからなる動画シリーズを製作。世界で最も過酷でドラマチックなレースに様々な視点から光を当てる。
エピソード1では、ル・マンで優勝経験を持つポルシェのワークスドライバー、ティモ・ベルンハルトが、モータースポーツ担当副社長として、ル・マンにおいて3回もの総合優勝に導いたフリッツ・エンツィンガーに話を聞いた。
エピソード2以降も、ヴァルター・ロール、ハンス=ヨアヒム・スタック、ノルベルト・ジンガーといった、エキサイティングな経験を持つル・マンの生き証人たちが次々と登場。さらに、この企画に合わせて、ポルシェ・ミュージアムでもル・マンの歴史を彩ってきた名車たちが展示される予定だ。
最終回のエピソードでは919 ハイブリッドをピックアップ
8月2日現在、エピソード4までがアップされており、8月11日にはエピーソド5、最終回となるエピソード6は8月25日に公開される予定だ。最終回はゲストにポルシェのモータースポーツ責任者のフリッツ・エンツィンガーを迎え、現時点で最後のワークスカー「919 ハイブリッド」を徹底的に掘り下げるという。
ポルシェは2015年、2016年、2017年に、このハイブリッドプロトタイプマシンで、3回の総合優勝を達成。番組ホストを務めてきたティモ・ベルンハルトもこのエピソードに登場し、実際のル・マン参戦当時の秘密のエピソードなどを披露するという。
『Le Mans: Porsche Success Story』は、ポルシェの公式YouTubeチャンネルのほか、ポルシェ・ミュージーアムの公式Instagram(@porsche.museum)などにも公開される。
20台以上のル・マン・カーが登場するイベントを開催
ル・マンでのポルシェの成功を紹介する「ロードショー」が、2022年春にかけてフランス、イギリス、アメリカ、中国、アラブ首長国連邦、ドイツなど、10ヵ国での開催を予定。このイベントでは、ポルシェ・ミュージアムが保有する歴史的なコレクションから、クラス優勝や総合優勝を果たした20台以上のオリジナルカーが登場し、ポルシェ・ファンを魅了するという。
さらに、世界各地のポルシェ・エクスペリエンスセンターでは、ロードショーのテーマを反映したヘリテージコーナーを設置。ル・マンにおけるサクセスストーリーをより深く掘り下げていく。
ポルシェ・ミュージアム所蔵の貴重なコレクションは、カリフォルニア州で開催される「モントレー・カー・ウィーク」などのヒストリックカーイベントへの参加も計画。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染状況次第となっているが、ドライバーもイベントに直接参加するか、もしくはリモートで登場する予定となっている。