ロンドンの中心部で2日間、ハイパースポーツ「ジンガー 21C」を展示

ジンガー 21C、6月15〜16日開催の「コンクール・オン・サヴィル・ロウ」で英国初上陸

ジンガー 21Cの走行シーン
ロンドンのメイフェアで開催されるイベントにおいて、2日間展示されるジンガー 21C。
6月15〜16日にかけて、ロンドン・メイフェアで開催される第1回「コンクール・オン・サヴィル・ロウ(Concours on Savile Row)」において、ジンガー 21Cの英国初公開が決まった。ジンガー・ビークルスの英国における独占販売代理店「H.R.オーウェン(H.R. Owen)」の協力のもと、21Cはショー期間中、テーラーのノートン&サンズ前に展示される。

Czinger 21C

老舗テーラー「ノートン&サンズ」前に展示

ジンガー 21Cは、「コンクール・オン・サヴィル・ロウ」の期間中、1821年創業のノートン&サンズのテーラー前に展示される。
ジンガー 21Cは、「コンクール・オン・サヴィル・ロウ」の期間中、1821年創業のノートン&サンズのテーラー前に展示される。

ジンガー 21Cは、6月15~16日にロンドンのサヴィル・ロウで開催される「コンクール・オン・サヴィル・ロウ」において英国初公開される。初開催となるこのイベントで、1821年創業のオーダーメイドテーラー「ノートン&サンズ(Norton&Sons)」前に、世界最高峰の自動車を展示。期間中はテーラー前の通りが通行止めされるという。

21Cの展示をサポートするのは、ジンガーの英国における独占販売権を取得した「H.R.オーウェン」。同社はブガッティ、ロールス・ロイス、フェラーリ、ランボルギーニ、BAC、リマック、ラドフォードなどの高級車やスーパースポーツを手掛ける英国屈指の有力ディーラーだ。同社のケン・チョーCEOは、ジンガーとの協力関係締結について次のようにコメントした。

「ジンガーとパートナーシップを組み、21Cの英国デビューをコンクール・オン・サヴィル・ロウで飾れることを光栄に思います。この先駆的なブランドをロンドンの人々に紹介する絶好の機会となるでしょう」

市販車によるコースレコードを次々と樹立

最高システム出力1233bhpを発揮するハイブリッドパワートレインを搭載するC21は、ラグナセカやサーキット・オブ・ジ・アメリカズといったアメリカのサーキットで、市販車最高ラップタイムを記録している。
最高システム出力1233bhpを発揮するハイブリッドパワートレインを搭載するC21は、ラグナセカやサーキット・オブ・ジ・アメリカズといったアメリカのサーキットで、市販車最高ラップタイムを記録している。

アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点とするジンガー・ビークルス(Czinger Vehicles)は、3Dプリンタ製造技術により開発されたスーパースポーツ「ジンガー 21C」を2020年に発表。21Cは、2.88リッターV型8気筒ツインターボエンジンと2基の電気モーターを組み合わせたハイブリッドハイパースポーツで、最高出力1233bhpを発揮する。

この驚異的なパワーは7速シーケンシャル・トランスアクスル・ギヤボックスを介して4輪駆動で発揮される。1250kgという軽量な車両重量により、0-100km/h加速1.9秒、0-300km/h加速はわずか8.5秒、最高速度は253mph(407km/h)という脅威的な走行性能を実現すると謳う。

ジンガーは、21Cの開発においてAI(人工知能)プロセスを導入しており、車両のすべてのコンポーネントが性能や快適性のために最適化されている。例えば、フロントのアッパーコントロールアームは、3Dプリントで製造された中空構造が採用されており、性能に影響を与えることなく大幅な軽量化を達成したという。

21Cは、抜群のパワーウェイトレシオにより、米国の「レースウェイ・ラグナセカ」において、マクラーレン セナの記録に2秒差をつける市販車ラップレコードを樹立。さらにグランプリサーキットの「サーキット・オブ・ジ・アメリカズ」でも、マクラーレン P1が持つ記録に6秒差をつけ、こちらでもラップレコードを叩き出した。

カリフォルニアを拠点に開発されたハイブリッドハイパーカー「ジンガー 21C」のエクステリア。

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