ピレリから日本市場に向けて専用開発の新スタッドレスタイヤが登場

世界でも希な気象条件を持つ日本に向けて、ピレリの新しいスタッドレス「アイス・ゼロ・アシンメトリコ」が登場

新3Dサイプ、ダブル・サイド・トゥ・サイド・グルーブ、スクエアブロックなど、数々の新テクノロジーを導入。アイスグリップ性能の5%向上、アイストラクション性能の12%向上を実現している。
日本の冬季路面に特化して開発されたピレリの新スタッドレスタイヤ、アイス・ゼロ・アシンメトリコが、イタリア大使館にて発表された。
オールシーズンタイヤの市場拡大が進む中、ピレリが新たに日本市場を重視した新開発スタッドレスタイヤ、アイス・ゼロ・アシンメトリコ(ICE ZERO ASINMETRICO)を発表した。ゼロの名が与えられた冬用タイヤにはどのような思いが詰まっているのか?

特に氷上性能を重視する日本人に向けて

新3Dサイプ、ダブル・サイド・トゥ・サイド・グルーブ、スクエアブロックなど、数々の新テクノロジーを導入。アイスグリップ性能の5%向上、アイストラクション性能の12%向上を実現している。
新3Dサイプ、ダブル・サイド・トゥ・サイド・グルーブ、スクエアブロックなど、数々の新テクノロジーを導入。アイスグリップ性能の5%向上、アイストラクション性能の12%向上を実現している。

ピレリが新スタッドレスタイヤ「アイス・ゼロ・アシンメトリコ」を発表した。これは従来のアイス・アシンメトリコ・プラスの進化系といえるモデルで、新たにZEROの名称が加えられている。ZEROはもちろん、ピレリのフラッグシップスポーツタイヤ「P ZERO」から受け継いだもの。ピレリにとって重要なZEROの文字が与えられたということからも、このタイヤにかけるピレリの意気込みがわかるだろう。

このアイス・ゼロ・アシンメトリコは日本市場に向けて専用開発されたという。日本は降雪地帯が国土の約60%を占め、人口の約20%が降雪地帯に住むという、世界でも珍しい国。そして欧米のユーザーに比べて氷上性能を非常に重視するという特徴があるという。そんな日本のユーザーを満足させるために、アイス・ゼロ・アシンメトリコにはさまざまなテクノロジーが導入されている。

アイス路面でグリップ5%を向上

アイス・ゼロ・アシンメトリコを発表するピレリジャパンのフィリッポ・シブラリオ代表取締役社長。
アイス・ゼロ・アシンメトリコを発表するピレリジャパンのフィリッポ・シブラリオ代表取締役社長。

代表的なのは新3Dサイプ。これによって従来よりもトレッドブロックの剛性を向上させている。また2Dサイプと効果的に組み合わせることで最適なバランスを発揮するハイブリッドトレッドブロックも採用しているという。結果としてアイスグリップ性能は5%向上、アイストラクション性能は12%の向上を実現した。

最近は夏タイヤとスタッドレスタイヤに加えてオールシーズンタイヤの市場が拡大しており、「それによってスタッドレスタイヤはより雪上・氷上性能に特化して開発を進めることが可能となった」とピレリは説明する。サイズ展開は15インチの65扁平から20インチの45扁平までの全44サイズで、日本で販売されている多くの車種に適合するという。

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