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Hennessey VelociRaptor 600
究極の性能と完璧な信頼性を両立するため
ヘネシー・パフォーマンス・エンジニアリングは、ヴェロキラプター 600の開発に際して、新たに「Fire&Ice」耐久テストプログラムを導入。このプログラムは市販車ベースのハイパフォーマンス仕様を極寒と高温の過酷な条件下で走行させるもので、複数のロケーションでテストが行われている。
今回公開された動画では、南カリフォルニアの乾燥した砂漠地帯において、波打つように迫る砂丘と摂氏40度を超える気温の中、ヴェロキラプター 600が走行を繰り返した。
ヘネシーの開発チームは、ヴェロキラプター 600のパワートレインとサスペンションに負荷を掛けるべく、最大トルク672 lb-ft(911Nm)を発揮し、高さ300フィート(約90m)もの急勾配の砂丘を駆け上がり、高速走行を敢行。ヘネシー・パフォーマンスの創業者兼CEO、ジョン・ヘネシーは、今回のテストについて次のように説明した。
「ヘネシー・パフォーマンスは、メーカーと変わらない品質、信頼性、サービス、そして究極のパフォーマンスを期待するカスタマーのために、年間約500台のハイパフォーマンスカーを製造しています。私たちの過酷な『Fire&Ice プログラム』は、テキサス本社における何百時間もの研究・開発の現実的な集大成なのです。私たちが掲げる目標は、究極の性能と完全な安心感を両立させることにあります」
摂氏マイナス12度の寒冷地テストから酷暑環境下へ
ヘネシーの徹底的なテストは、エンジン、サスペンション、タイヤ、エキゾーストに至るまで、各車両のアップグレード範囲の性能を評価するもの。これらの検証プログラムを、カスタマーの使用領域を超える極限の環境下において実施することで、日々のドライブでも問題が発生しないことを保証する。
今回の酷暑におけるテストは、カリフォルニア州最大の砂漠環境である「グラミス砂丘(Glamis Sand Dunes)」で行われた。この砂丘はカリフォルニア州南東部の40マイル以上にわたって、平均5マイル幅の帯状に広がっている。
砂漠に持ち込まれたのはヴェロキラプター 600と比較対象車のマンモス 1000 TRX。この2台はコロラド州の凍てつく山中で寒冷地テストを行った後、この酷暑条件下のテストプログラムに参加した。コロラドでは気温が摂氏マイナス12度を下回る中、トラックはグリップの限界を探り、アップグレードしたエンジン、吸気システム、エキゾーストの性能が評価された。