目次
売上高は33%、営業利益は127%も増加
この期間、ポルシェが記録した売上高営業利益率は16.9%。これは、前年同時期を大きく上回るものとなった。売上高は33%増(2020年:124.2億ユーロ)、営業利益は127%増(2020年:12.3億ユーロ)を記録。力強い成長の理由のひとつが、2020年第2四半期は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの影響で、売り上げが大きく減少したことが挙げられている。
ポルシェAGのオリバー・ブルーメCEOは、2021年上半期の業績を高く評価した。
「上半期の好成績は、私たちの企業方針が間違っていなかったと裏付けるものです。持続可能なモビリティのパイオニアとして、私たちは将来のテクノロジーにこれまで以上に投資すると同時に、高い収益性を維持しています。ヨーロッパではすでに40%以上のお客様が電動スポーツカーを選択しています。ポルシェは2030年までに、カーボンニュートラルを実現する予定です」
依然不確実な新型コロナウイルスと不安定な半導体市場
ポルシェは、2021年上半期に新たな納車記録を樹立、全世界で合計15万3656台をデリバリーした。これは、パンデミックの影響で低調だった前年同期に比べて31%増となる。すべての製品ラインナップと販売地域で増加を記録したという。
ポルシェは2021年の会計年度において、15%の売上高利益率を達成するという目標を立てている。ファイナンス & IT担当副社長ルッツ・メシュケは、現状について次のように分析した。
「このような好成績を記録しましたが、私たちは浮かれることなく地に足をつけています。新型コロナウイルスは依然として不確実な状況をもたらしていますし、半導体市場も緊迫さを増しています。それらの問題が第3四半期に顕著になる可能性があるからです」