往時の輝きを今に。現代に蘇った1950年代を代表するジャガー製レーシングカー「Cタイプ」

1950年代にタイムスリップ? 3000時間をかけてジャガー・クラシックが「Cタイプ コンティニュエーション」1号車を生産 【動画】

ジャガー Cタイプ コンティニュエーションの走行シーン
250マイルのシェイクダウンテストを終えて、デリバリーの準備が整った「ジャガー Cタイプ コンティニュエーション」。
ジャガー・クラシックは、「Cタイプ コンティニュエーション」の1号車を完成させ、シェイクダウンを敢行。カスタマーへのデリバリーに向けて準備が完了したことを発表した。英国・コベントリーにあるジャガー・クラシック・ワークスでは、この限定生産モデルの製造を順調に進めている。

Jaguar C-TYPE Continuation

ジャガーのヒストリック部門の技術を結集

ジャガー Cタイプ コンティニュエーションのエクステリア。
ジャガーとランドローバーの歴史的モデルのレストアなどを行う「ジャガー・ランドローバー・クラシックワークス」が、その技術を結集させて伝説のレーシングカー、ジャガー Cタイプ コンティニュエーションを完成させた。

ジャガー・ランドローバー・クラシックは、世界中のクラシック・ジャガーとランドローバーの愛好家のため、正しいヒストリーを持った車両やエキスパートによるサービス、純正パーツなどを提供するヒストリックカー専門部門だ。

英国コベントリーにあるジャガー・ランドローバー・クラシック・ワークスでは、高度な技術を持つエンジニアからなるチームが、両ブランドの貴重なヒストリックモデルをレストアしてきた。さらに、ジャガーの「ライトウェイト Eタイプ」「XKSS」「Dタイプ」「Cタイプ」など、オリジナルの仕様での製造再開(コンティニュエーション)モデルも手掛けている。

今回1号車が完成したCタイプ コンティニュエーションは、1台あたりジャガー・クラシック・ワークスのエンジニアによる最低250マイルのフィジカルテストと、3000時間にわたる高度な製造工程を経て製造される。

1952年のランスでのレースをオマージュ

製造1号車は、1952年の「ランス・グランプリ・ミーティング」で優勝を果たした車両へのリスペクトを込めて、パステルグリーンのエクステリアカラーが採用された。
製造1号車は、1952年の「ランス・グランプリ・ミーティング」で優勝を果たした車両(写真)へのリスペクトを込めて、パステルグリーンのエクステリアカラーが採用された。

Cタイプ コンティニュエーションの1号車は、1952年6月29日に開催されたスポーツカーレース「ランス・グランプリ・ミーティング」で、総走行距離224マイルに達する50周を走って優勝を収めた、オリジナルのCタイプから着想を得た仕様。パステルグリーンのボディペイントに、スエードグリーンのレザーシートが組み合わせられている。

当時、ディスクブレーキを装備した最初のCタイプであり、国際レースで優勝を収めたこのモデルは、ドライバーを務めたスターリング・モス卿が当時開発中であった先進的な技術を導入することをジャガーに強く提案したことで実現した。Cタイプの優れたパフォーマンスにより、ランスでの勝利に続いてル・マン24時間耐久レースも制覇。1950年代のスポーツカーレースにおいて、ジャガーの名を知らしめることになった。

ジャガー・ランドローバー・クラシックのヘッド・オブ・エンジニアリングを務めるデイビッド・フォスターは、Cタイプ コンティニュエーションについて次のようにコメントした。

「オリジナルの設計図、最先端のCAD技術、3000時間に及ぶ入念な作業を結集し、ジャガー・クラシック・ワークスにとって記念すべき日に、手作業による初のCタイプを完成させることができました。限定台数のみ生産される『Cタイプ コンティニュエーション』は、1952年にランスで勝利を収めた車両と同じダンロップ・ディスクブレーキのセットアップや、1953年のル・マンで優勝を果たした車両の革新的な技術と仕様を再現しているのが特徴です」

「私たちのチームはCタイプの独特な始動方法に至るまで正確さにこだわり抜き、本物のドライビングエクスペリエンスを提供します。Cタイプ コンティニュエーションはすべて、1953年製のワークス・Cタイプの仕様に基づき、コベントリーのジャガー・クラシック・ワークスにおいて、手作業で製作されています。完成したばかりの1号車は現在シェイクダウンを終えて、お客様へデリバリーの準備が整いました」

最新のCADモデリング技術を導入

ジャガー Cタイプ コンティニュエーションのインテリア。
Cタイプ コンティニュエーションの美しく仕上げられたコクピット。製作には当時の設計図や資料に加えて、最新のCADモデリングも導入されている。

ジャガー・クラシック・ワークスは、広範な研究、最新のテクノロジー、エンジニアリングの専門技術を駆使して、ジャガーの伝統に命を吹き込み、現在に蘇らせ続けている。先進のCADモデリングを活用することで、限定生産のCタイプ コンティニュエーションがオリジナルのCタイプが持つ特徴を再現できるよう、同じ製作方法と技術で作られることになった。

エクステリアカラーは、第1号車に採用されたパステルグリーンをはじめ、ブリティッシュレーシンググリーン、パステルブルーを含む12種類のヘリテージカラーをラインナップ。さらに、コントラスト・ラウンデルの有無も選択可能で、インテリアレザーは8色から選ぶことができる。

Cタイプ コンティニュエーションはFIAの公認も受けており、ル・マンやシルバーストンといったさまざまなサーキットで開催される「ジャガー・クラシック・チャレンジ」を含む、すべてのFIAヒストリックイベントへの参加も可能だ。

Cタイプ コンティニュエーションは現在も限定販売中。下記のジャガー・クラシック・ワークスのウェブサイトでは、3Dビジュアライザーも展開している。

【関連リンク】
ジャガー・クラシック・オンラインビジュアライザー

ジャガー Cタイプ コンティニュエーションを動画でチェック!

ルナズが製作した「ジャガー XK120」電動バージョンの走行シーン

1952年製「ジャガー XK120」を電動車に! ルナズがアップサイクル再生素材を積極的に導入したBEV版XK120を公開

電動クラシックカーを製造するルナズ(LUNAZ)が、1952年製ジャガー XK120の電動バ…

著者プロフィール

GENROQweb編集部 近影

GENROQweb編集部