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Porsche 911 GT3 R
2021年からDTMに参戦をスタート
DTMは、2021年シーズンからGT3規程を導入。これまでマシン規定に阻まれていたポルシェに門戸が開かれることになった。これを受けて、ポルシェのブランドアンバサダーを務めるティモ・ベルンハルト率いる「チーム75ベルンハルト」は、911 GT3 Rで参戦をスタート。7月2日に行われた第7戦においてプライニングが勝利を飾ったことで、伝統のDTMのウイナーにポルシェの名前が初めて刻まれることになった。
このレースでは、2位にSSR パフォーマンスの911 GT3 Rで参戦するデニス・オルセン、4位にローレンス・ヴァントールが入り、ポルシェが1-2フィニッシュを飾った。また、翌日に行われた第8戦ではオルセンが5位、9位にプライニング、16位にヴァントールが入っている。
ポルシェに歴史的なDTM初勝利をもたらしたプライニングは、次のように喜びを語っている。
「なんてクレイジーな週末なんだろう! 第7戦はポルシェ、チーム、そして私にとって歴史的なDTM初勝利となりました。特に土曜日のレースでは、私たちのプランが時計のように正確に機能しましたね。まさに完璧な一日だったと言えるでしょう。DTMの優勝者リストにポルシェの名前を刻むことができるなんて、心から誇りに思います」
アクシデント多発のレースを無傷でフィニッシュ
ドイツ・ニュルンベルクの公道サーキット「ノリスリンク」を舞台に開催された第7戦/第8戦は、明るい日差しと真夏のような気温の中、土曜日には7万人もの観客を集めた。ポルシェ・モータースポーツにおいて、911 GT3 Rのプロジェクトマネージャーを務めるセバスチャン・ゴメスは、歴史的な初優勝について次のようにコメントした。
「DTM初優勝を達成し、ポルシェにとって素晴らしいレースウイークになりました。今回はマシンのセットアップも素晴らしく、最初のプラクティスから上位に食い込むことができました。ドライバーたちは数々のアクシデントが発生したレースにおいても冷静さを失わず、無傷でマシンを持ち帰ってくれました。いい流れを持って、後半戦に挑めそうです」
ポルシェがサポートするカスタマーチーム、チーム75ベルンハルトとSSR パフォーマンスは、今回のレースで合計69ポイントを獲得。ポルシェはマニュファクチャラーズ選手権ランキングで4番手に浮上した。2022年シーズンは8週間のサマーブレークを経て、8月最終週に開催される第9戦/第10戦ニュルブルクリンクから再開される。