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911とタイカン クロスツーリスモがモチーフ
2021年8月2日から6日までの間、カーコレクターやポルシェ・ファンは、米国のNFTアートプラットフォームの「SuperRare」を通じて、エクステリアデザイン担当ディレクターのペーター・ヴァルガが描いたデザインスケッチをオークションで購入することができる。
これらのデザインスケッチは、デジタル/物理的資産(ヴァルガの直筆スケッチ)として提供されるのが特徴となり、収益の全額が非営利団体「ビバ・コン・アクア(Viva con Agua)」に寄付される。今回の試みについて、ポルシェ・ドイツのアレクサンダー・ポリッヒCEOは次のようにその意義を説明する。
「非代替性トークン(NFT)の活用は、常に新しい分野へ果敢に挑戦するポルシェらしいパイオニア精神の現れと言えるでしょう。今回のオークションは、情熱的なコレクターが多いポルシェのお客様に加えて、デジタルトレンドに関心を持つ若者もターゲットにしています。嬉しいのは、社内で独自に立ち上がったプロジェクトが、数ヵ月で実施されたという事実です」
デジタル作品でありながら資産となるNFT
NFTは、ブロックチェーン技術を活用することで、簡単にコピーできてしまうデジタルアートに対して資産的価値を付与する技術。デジタル作品ありながらも、コピーが不可能なことで唯一無二な所有物となる。今回出品されるデジタルアートも、仮想ウォレットに保存したり、売買などの取引きを行うことが可能だ。
ポルシェにおいて、様々なエクステリアデザインを手掛けてきたペーター・ヴァルガは、今回の試みについて次のようにコメントした。
「デザインスケッチを描き、それがデジタルアートとしてオンラインで取引されるというのは、私にとって全く新しい経験です。今回出品されたスケッチは、タイカン クロスツーリスモと911を組み合わせた作品です。ポルシェのアイコニックなスポーツカーと、最新モデルのデザイン言語を組み合わせています。このユニークなアイテムがオークション参加者の間で、どのような反響を呼ぶのか楽しみです」
オークションの収益は飲料水の支援に
オークションによる収益が寄付される「ビバ・コン・アクア」は、2006年にドイツ・ハンブルグで設立された非営利団体。清潔な飲料水、衛生設備、衛生へのアクセスを、様々な地域に提供することを目的としている。
ビバ・コン・アクアは、「すべての人に水を」をポリシーにウガンダや南アフリカなど、世界中の飲料水プロジェクトを支援。運営資金を得るために、従来型の寄付に加えて、定期的にチャリティアートオークションも行っている。
【関連リンク】
・SuperRare
https://superrare.com