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かねてマセラティでは、まったく新しいSUVモデルとして「グレカーレ」のリリースをアナウンスしており、現在、カッシーノ工場には約8億ユーロを投入して新生産ラインも確立。2021年11月にはワールドプレミアを予定している。
その全貌は未だベールに包まれているが、今年の2月にはマセラティ本社があるモデナにおいてカモフラージュを施したグレカーレが走行する写真を公開。さらにマセラティのスポーツボート「マセラティ マルチ70号」のメインセイルに“Grecare”の車名を掲げて海上を疾走するなど、着々とデビューに向けた演出が進められている。
スポーツボート、マルチ70号に掲げられた車名
グレカーレの名称は地中海の強い北東の風から名付けられた。世界の有名な風の名前をモデル名につけることはマセラティの伝統であり、今や伝説となった1963年のモデル「ミストラル」を皮切りに、ギブリ、ボーラ、メラク、カムシンなどがこの伝統を受け継いでいる。
技術革新、妥協のないパフォーマンス、競争と勝利への欲求、これらがグレカーレとマセラティ マルチ70号を結びつける。マセラティ マルチ70号は、モデナにあるイノベーションラボのエンジニアによるエアロダイナミクスとパフォーマンスのノウハウを導入した “ラボラトリーボート”であり、この価値観はマセラティファミリーが日々、ニューモデルを開発する際に指針としているものと同じだという。
ワールドプレミアは2021年11月を予定
群雄割拠が続く高級SUVセグメントにおいて、グレカーレが投じる一石は大きなものになるのは間違いなく、電動化を推し進めるマセラティだけに、グレカーレにもハイブリッドなどの電動システムが搭載される可能性は高い。
グレカーレを声高にアピールするマセラティマルチ70号は、グレカーレ専用のメインセイルを携えてこれから数ヵ月間に渡ってさまざまなスポーツに挑戦していく予定だ。