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Ford F-150 Lightning Pro SSV
70年以上も警察車両を作り続けてきたフォード
フォードは、2021年に商用車部門の「フォード・プロ(Ford Pro)」を設立。今回、フォード・プロが電動商用ピックアップトラック、2023年型F-150 ライントニング プロをベースに、世界中の都市で治安維持やパトロールで活躍するポリスカー「F-150 ライトニング プロ SSV」を開発した。
フォードは70年以上にわたり警察車両を手掛けてきた歴史があり、フォード・プロは全米で1万2000以上もの警察署を顧客に持つ。さらにライバルメーカーを圧倒する幅広い警察車両のラインナップを展開。この長い歴史と、実務を担当する警察官からのフィードバックを活用し、警察車両を進化させてきた。
フォード・プロのナショナル・ガバメント・セールスマネージャーのネイト・オスカーソンは、F-150 ライトニング プロ SSVについて次のようにコメントした。
「私たちは電動ピックアップトラックの画期的なテクノロジーを導入することで、地方自治体のお客様に大幅な効率化アップをもたらすでしょう。あらためて、メリカ初となる警察用ピ電動ックアップトラックを提供できることを誇りに思います」
「電動パワートレイン導入により、燃料や定期メンテナンスに関連するコストを大幅に削減することができるようになります。さらに搭載されるプロ・パワー・オンボードは、夜間のハイウェイにおける事故現場を照らすモバイル電源としても機能します」
警察専用クロス製フロントシートを採用
F-150 ライトニング プロ SSVは、0-60mph(約96km/h)加速4秒以下という優れた走行性能に、フォード・プロが展開するリアルタイム・ソフトウェア・サポートを融合。事故や犯罪現場での支援、ボートやトレーラーの牽引など、追跡以外の特殊な任務に対応できるようも設計されている。
警察車両専用車両として様々な専用装備を追加。例えば、警察仕様ヘビーデューティ・クロスシートは、ホルスターを装着した警察官の乗降を容易にするため、座面のクッションが減らされている。また、フロントシートバックにはスチール製侵入防止プレートを内蔵。ルーフには「レッド/ブルー」か「アンバー/ホワイト」のルーフマウント型LED警告灯が装着可能だ。
警察無線機器などを取り付けられるよう、インストゥルメントパネルを強化。リヤコンパートメントは掃除や手入れが簡単に行えるよう、ビニール製リヤシートとフロアが採用されている。
また、フォード・プロが展開するコネクテッド・ビークル対応ソフトウェアを標準搭載。警察署が所有する既存の内燃機関モデル、BEV、純電気、車両管理ソフトウェアへとシームレスに接続できるよう、あらかじめ設定されている。これにより、警察署は充電や定期点検のタイミングを一括して管理することが可能になった。
一見鈍重なピックアップなのに驚愕の加速性能を見せるF-150 ライトニングパトカーは、犯罪者にとって脅威となるに違いない。