銀座で機械式高級腕時計の深淵に潜む魅力を考える

「今買いなのは何?」「良い買い物のコツは?」銀座で訊く機械式腕時計の楽しみ方

ショーケースには約400本の高級時計が並ぶ。ロレックスの最新モデルやヴィンテージのデイトナ、さらにはパテックフィリップ、オーデマ ピゲのハイエンドモデルも豊富。
ショーケースには約400本の高級時計が並ぶ。ロレックスの最新モデルやヴィンテージのデイトナ、さらにはパテックフィリップ、オーデマ ピゲのハイエンドモデルも豊富。
近年、ロレックスやパテック フィリップといった機械式高級腕時計が大変な人気を集めている。そうした中、時計愛好家が注目する専門店が銀座にあるという。なぜいま腕時計なのか、あらためてその魅力を尋ねた。

COMMIT GINZA

数多ある腕時計専門店の中から選ばれる理由

かつて“男の三種の神器”といえば、時計、ライター、万年筆だった。

その三種の神器の中で、昭和、平成の時代を経て令和のいまも不動の人気を誇っているのが機械式腕時計だ。モデルによっては不動であるどころか、クラシックフェラーリや空冷ポルシェのごとく高値で取り引きされるモデルも珍しくない。

中でも数年前から絶大な人気を誇るのが、ロレックスのデイトナ。特に1960〜70年代に製造された手巻き式のモデルRef.6239のエキゾチックダイヤルは、デイトナ24時間やル・マン24時間にも自ら参戦したことで知られる俳優のポール・ニューマンが愛用したことから、“ポール・ニューマン”の愛称で呼ばれるようになっており、マニア垂涎の希少モデルである。

2017年に転機が訪れる。行方がわからないと噂されていた、ポール・ニューマン自身が身につけていたモデルがオークションに出品され、そのRef.6239についた値段は、腕時計史上最高額の約20億円。以降、デイトナ人気にますます拍車がかかることになる。

奇しくもその前年に、デイトナなどハイエンドなモデルを取り扱う腕時計専門店が東京・銀座にオープンしていた。コミット銀座だ。

“日本一高く買い、安く売る”そのルールを愚直に守る

「銀座はあらゆるものが揃っている特別な街です。銀座に路面店を構えることで得られるお客様からの信頼感があります。ですから、銀座以外の選択肢は頭にありませんでした」。

取締役の村山健太郎氏はオープン当時をそう振り返る。

1Fの販売エリアには、ロレックスをはじめ、パテック フィリップやオーデマ ピゲ、ヴァシュロン コンスタンタンといった人気モデルがずらりと並ぶ。めったにお目にかかれない希少なヴィンテージモデルから新品の最新モデルまで品揃えも幅広い。競合ひしめく時計業界において、どのようにしてこれほどのラインナップを実現したのか。

「それは“日本一高く買い、安く売る”という当社のシステムを愚直に守ってきたということです。いまはインターネットで検索すれば、どの店がいくらで売買しているかはすぐにわかります。時計好きなお客様は必ず検索して比較されています。ですからその期待を裏切らないように心がけてきて、結果としてクチコミで多くのお客様がいらしてくださるようになりました」

そう村山氏が話すように、時計好きのあいだでコミット銀座は話題になり、いまやグーグルクチコミには1100件以上のコメントが寄せられ、5点満点中4.9という高評価を得ている。

今が買い時の理由

同じビルの12Fに用意されたVIPルーム。常連客はもとより銀座という土地柄もあり、著名人なども多く訪れるようで、時計選びを満喫できるプライベート空間となっている。
同じビルの12Fに用意されたVIPルーム。常連客はもとより銀座という土地柄もあり、著名人なども多く訪れるようで、時計選びを満喫できるプライベート空間となっている。

いま記録的な円安ドル高や物価高騰などが話題だが、今後高級時計の世界はどうなっていくのか。

「これまでずっと右肩上がりで相場が上がってきていましたが、この5月、6月あたりで落ち着いて、デイトナなども少し値下がりの傾向にあります。そういう意味では欲しい方はいまが買い時だと思います。またこうした円安が続くといい物は海外に流出していきます。そして一度出ていってしまったものは戻ってこない。我々はいいものはできるだけ国内のお客様に使っていただきたいという思いがあるので、国外への販売についてはコントロールしています。当社ではリピート率が80%以上で、売ってまた別のモデルを買って、を繰りかえすお客様が多いんです」

再販価値の高さが、こうした高級腕時計のメリットでもある。最後に村山氏はこう話してくれた。

「時計はいわばグローバル資産。海外の人々にとっては、日本円の現金よりも価値があると思われます。ただし、投資先として眺めているだけではもったいない気がします。ぜひ使って良さを感じていただきたい。もちろんメンテナンスは責任をもって行いますし、できるだけいい状態を保ってまた次の世代へと受け継いでいく。それができるのが高級腕時計の魅力だと思います」

まさにクルマと相通じるものだ。

REPORT/藤野太一(Taichi FUJINO)
PHOTO/篠原晃一(Koichi SHINOHARA)

コミット銀座

住所:東京都中央区銀座6丁目4-7 G・O・WESTビル1階,2階,12階
TEL:03-6264-5310
営業時間:11:00〜21:00

【関連ウェブサイト】
https://www.commit-watch.co.jp/

著者プロフィール

藤野太一 近影

藤野太一